2019年度の東京大学総長賞で総長大賞2件、総長賞10件の個人と団体が決まった。大賞は日本最大のピアノコンクールで優勝しピアニストとしても国内外で活躍中の大学院情報理工学系研究科2年・角野隼斗さんと、戦略的情報伝達に関する理論、応用の研究が認められた経済学部4年の河野遥希さんに贈られる。
東京大学によると、総長賞には「課外活動、社会活動など」の分野で20件、「学業」の分野で29件の推薦があり、学生表彰選考会議で審査した。
課外活動、社会活動などの分野では、角野さんが総長大賞に決まったほか、ウガンダでエボラ出血熱対策の国連ボランティア活動に従事した大学院医学系研究科博士課程2年の小杉穂高さん、NPO活動と医学教育の橋渡しに力を尽くした大学院医学系研究科4年の香川由美さん、創刊100周年の報道活動を展開した東京大学新聞部が総長賞に選ばれた。
学業の分野では、河野さんが総長大賞、ゲノム育種の最適化に寄与するシミュレーション研究を手がけた大学院農学生命科学研究科2年の濱崎甲資さん、大規模ゲノム情報を疾患基盤の解明・臨床応用に役立てるための新規解析手法を開発した大学院医学系研究科博士課程4年の坂上沙央里さんら7人が総長賞となった。