金沢工業大学の須田達教授は、開放型アルミ耐震シェルター(株式会社堤サッシュ工業(福井県敦賀市)が開発)の実用化に向けた耐震性能の実証実験を、大型振動台を使い実施した結果、巨大地震クラスの加振に対して十分に耐えられる筐体構造であることを確認した。
近年、全国各地で地震が相次ぎ、巨大地震への備えが叫ばれている。研究グループは、2022年に火災にも対応した閉鎖型アルミ耐震シェルターの震動実験を行い、東日本大震災や阪神・淡路大震災クラスの大地震による加振にも十分耐えられる筐体構造であることを確認していた。
今回開発された開放型アルミ耐震シェルターは、顧客ニーズを反映して軽量化に取り組み、壁材に木質系材料の直交集成板(CLT)を採用し、迅速避難に向けて4辺の中央部を開口し、閉鎖型と比べ50%の軽量化(重量を2分の1に削減)を実現した。
この開放型シェルターは閉鎖型と同様に木造住宅などの住宅内に設置できる。震動実験は2026年7月の計6日間にわたり実施し、豪雪地域での積雪を想定してシェルターの屋根に2トンの荷重を載せた、閉鎖型と同条件で検証した。
実験では、新たに能登半島地震(走出)の激震地を追加し、閉鎖型で検証した熊本地震(益城町)、東日本大震災(築館)、阪神・淡路大震災(神戸)を含む計4種類の巨大地震クラスの加振にて耐震性能を検証。その結果、いずれの加振にも十分に耐えられる筐体構造であることを確認した。
この耐震シェルターは、木造住宅内に設置すれば、既存の古い家屋内でも大震災時にすぐに避難可能で、国連がSDGsで目指す「自然災害に強靭な社会」の構築にも貢献できるものという。
参考:【金沢工業大学】【産学連携研究】南海トラフ等巨大地震に備える「開放型アルミ耐震シェルター」の耐震性を実証!能登半島・熊本・阪神・東日本級の巨大地震に対応。〜株式会社堤サッシュ工業が開発〜
