延岡学園高校(宮崎県延岡市)は、高校段階から即戦力となるセキュリティ人材を育成するため、2026年4月に情報テックリート科(70名・2クラス)を新設する。同科は、公的支援とエンダウメント投資的な取り組みによる給付型奨学金を組み合わせることで、入学から卒業まで3年間、保護者の実質的な経済負担をゼロとする。
現在サイバーセキュリティ人材の不足は深刻であり、即戦力となる人材の育成が急務となっている。情報テックリート科では特にホワイトハッカー(白帽ハッカー)育成に注力し、5年間で約700名の卒業生を輩出する。また、北浜キャピタルパートナーズおよびSUN Digital Transformation株式会社と共同で、2029年度までに延岡市内にセキュリティ運用監視センターを開設し、卒業生が即戦力として活躍できる場を用意する計画があり、5年後には約1,000名規模の雇用創出を延岡市で目指すとしている。
情報テックリート科設置に際し、家計負担の軽減と、生徒が家庭の負担を気にせず自己の使命に専念できる環境の両方を実現するため、2026年4月入学生から3年間にわたる保護者の実質的な負担をゼロとする。授業料や各種施設設備費などの校納金は請求されるが、全額を国の就学支援金や奨学給付金などの公的支援とエンダウメント投資的な取り組みによる給付型奨学金でカバーする。国内高校では極めて珍しい取組みといえる。
エンダウメント投資とは、教育機関が寄付金を基金化し、その資産を長期運用して利益を教育・研究活動に充てる手法であり、ハーバード大学などで採用されている。今回、延岡学園では前田健晴氏(北浜キャピタルパートナーズ株式会社 創業者・会長・CEO)が個人として運用を企画し、その運用益を延岡学園に寄付する形式で、このエンダウメント投資的な取り組みをスタートする。