東京経済大学の前身である大倉高等商業学校時代の1928年4月15日に発行された学生新聞『大倉高商新聞』第1号(創刊号)が新たに発見された。

 発見したのは東京経済大学元職員で図書館司書の坂本寛さん。古書通販サイトで販売されているのを見つけた。発刊を祝う人物には東京経済大学の創立者・大倉喜八郎だけでなく、盟友・渋沢栄一の名前もあった。これまで第1号は、全6頁のうち3~4頁のみ所蔵。あわせて保有せず欠号になっていた第2号と第14号も入手することができた。

 坂本さんは東京経済大学を退職後「大倉 商業」「大倉 高等」などの決まった単語で、ウェブ検索することを日課にしており「20年間、古書店の検索を続けてきたが、大倉高商新聞が出たのは初めて」と振り返るとともに「大学の創立者大倉喜八郎の研究を続けている村上勝彦先生(東京経済大学名誉教授)のお手伝いができれば光栄です」と語る。

 東京経済大学120年史の編さんにあたっている120年史専門委員会委員長の戸邉秀明全学共通教育センター教授(日本近現代史)は「史料の空白が埋まることは、新たな事実の解明につながります。創刊号の「発刊の辞」は、これまで現物がなく、最近刊行した『東京経済大学百二十年史』の「通史編」でも、過去に『東京経済大学新聞』に再録されたものから引いていました。今回、創刊号の全体が見つかっただけでなく、「発刊の辞」の原文がこの再録より数倍長いことがわかり、当時の学生の熱意もよく伝わってきます。近年ではほかにも『大倉高商学報』101号(この号から紙名変更)が見つかっており、今後も新発見の可能性はあると期待しています」と話している。

 これらの成果は、『百二十年史』の「ビジュアル編」(2027年3月末発行予定)に反映されることになっている。

参考:【東京経済大学】【史料室】『大倉高商新聞』 創刊号を元職員が発見! ~欠けていた誌面が100年越しに判明

大学ジャーナルオンライン編集部

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