「西大和の奇跡」と言われ受験界で存在感を高めた西大和学園中学・高等学校。その母体である学校法人西大和学園が2014年大阪府吹田市(JR大阪駅から9分、吹田駅すぐ)に創設したのが大和大学。タイトルの標語は、開学当初から掲げてきたスローガンだ。昨年4月、その実現に専念するため陣頭指揮を執る学園創設者でもある田野瀬良太郎さんに、これからの展望をお聞きした。

 


公言し自ら退路を断つことで、その実現を目指し続けてきた

 「東の早慶、西の大和をめざす」を対外的に公言するようになったのは2022年から。構想自体は開学以前から温めてきたもので、原点は、西大和学園高校の進路指導の経験にある。難関国公立大学を第一志望とする関西圏の生徒にとっては、私学の併願校の選択肢が少なく、首都圏の私学を併願せざるをえないことが多い。そのためやむを得ず首都圏私学に進学する生徒が多くなり、卒業後、首都圏でそのまま就職するケースも増える。これは関西圏からの人材流出を早め、東京一極集中と関西圏の地盤沈下をますます進めてしまうことになる。もちろんその保護者にも大きな経済的負担を強いる。

 こうした状況に一石を投じたいと考えてきたのが、関西にも早慶に匹敵する私立大学を作ること、これが「東の早慶、西の大和」構想の原点だ。完成すれば進路指導の幅は広がり、首都圏への人材流出の歯止めになり、保護者の経済的負担の軽減にもつながる。大壮語と受け取られるかもしれないが、高い目標をあえて公言し、退路を断って目標達成に邁進する――これは西大和学園の今日までの発展の原動力でもある。「有言実行、志ある所には必ず道ができる」、この言葉を私は信じ邁進してきた。

 現在、開学から10年あまりで、6学部・収容定員は6000名へと総合大学としての体制が整備されてきたことから、さらに大学の魅力を高めていくため、5つの重点施策を掲げ全力で取り組みを進めている。以下、順にご紹介したい。

5つの重点施策とは

(1) 教育の進化
 ここには〈全ての学生に実社会で真に役立つ力を身につけてもらうための施策〉を盛り込んだ。 一つが、企業経営者、政治家、研究者、技術者など多彩な領域の最前線で活躍するトップリーダーによる特別講義の開講。全学部生に向けたもので、不確実で予想困難な時代を切り開いていくのに不可欠な「大志」を育むことが目的だ。
 教育組織では教育経験豊かな教員による「担任制」をさらに充実させる。すべての学部で一クラス定員を30人から50人までとし、日々の学習指導から、学生生活、就職、大学院進学の支援まで、学生一人ひとりを全力でサポートする。理工学部、情報学部ではさらに、一つのクラスに2人の担任を配置する「ダブル担任制」をとる。この取組の成果は、すでに中退率・休学率・留年率のいずれの指標においても全国平均を大きく下回っていることに現れている。また、全ての学生に実践的な英語力とITスキルを身に付けてもらうことも掲げている。

(2) 研究の進化
 教員は、文系・理系の両分野におけるトップレベルの研究者と、企業や学校現場、医療現場などの第一線で活躍してきた実務経験豊富な研究者でバランスよく構成している。学生には一般的に大学院生が中心となって行われる学会発表にも学部生として積極的に参加してもらい、研究活動へのモチベーションを高めてもらう。そのために学会発表に伴う経費の一部を特別奨励金として補助する。
 またワンキャンパス総合大学ならではの学部横断型研究も推進。学部の壁を越えた多様な共同研究、学際的研究など、専門領域を越えたコラボレーションを通じて、複雑化・多様化する社会課題解決のための総合知を養う。

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大和大学

「大志を、まとえ」新しい価値の創造をめざし、輝かしい未来を拓く

「国づくりは、人づくりから」を建学の精神の柱に据え、科学的洞察力、国際性、利他の精神といった、世界を舞台に活躍するリーダーとして不可欠な資質を育む、独自の教育を実践。高い専門性と幅広い視野を授けるとともに、学術文化の向上と国際社会の平和と発展に貢献する有能な人[…]

大学ジャーナルオンライン編集部

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