筑波大学は大学入試での調査書を用いた主体性評価について、2021、2022年度に続いて2023、2024年度も見送ることを決めた。新型コロナウイルス感染拡大の影響が通常の学修や活動に大きな影響を及ぼしているためで、調査書を点数化せず、調査書以外の総点で入学生を選抜する。
筑波大学によると、調査書を用いた主体性評価で通常の学びを重視することが大学の評価方針になっているが、新型コロナで高校の学習や活動が著しく制限されている現状を踏まえ、現在の高校1年生が受験生になる2024年度入試で一般選抜への導入が難しいと判断した。このため、調査書の点数化を当面、見送り、2024年度まで現状通りに調査書以外の総点で判定する。
2025年度入試以降については、新学習指導要領に切り替わることで調査書の様式が変わる見通し。筑波大学は高校時代の学びの成果や姿勢を多面的に評価することが必要とする姿勢を変えていないことから、評価方法についてあらためて検討するとしている。
2023、2024年度の入試では、前期日程の総合選抜で文系、理系Ⅰ、理系Ⅱ、理系Ⅲ、学類・専門学群選抜で人文・文化学群、社会・国際学群、生命環境学群、理工学群、情報学群、医学群、体育専門学群、後期日程で理工学群について、調査書を用いた主体性評価を予定していた。