「オミクロン株」の市中感染が全国各地で急激に広がり、受験生の不安が高まっている。そこで筑波大学発のベンチャーで茨城県つくば市で遠隔医療サービスを提供する株式会社リーバーは、受験生が安心・安全に受験できる環境を支援するため、医療法人AGRIEと連携し、遠隔で実施できるPCR検査を通常価格の3分の1に当たる1,100円(税込)で受験生向けに提供する。

 リーバーによると、提供対象は健康観察アプリ「リーバー」を導入している全国の学校で、2月末まで100校限定。PCR検査はリーバーが提携している医療機関との連携で進められ、受験生が自宅で検体を採取して検査センターへ郵送すれば、メールやアプリを通じて結果が送られてくる仕組み。受験日前後2週間の体温・体調記録も確認できる。通常は税、郵送料込み3,300円で提供しているが、限定で1,100円に値引きする。

 健康観察アプリのリーバーは、リーバーグループのAGREEが提供している。270人以上の医師が登録され、24時間365日アプリを通じて医師に相談できる。また学校に検温結果と体調、出⽋席の報告ができる「LEBER for School」は2021年11月11日の段階で全国1,000校の学校現場で導入されている。

 新型コロナウイルス感染症の新規感染者数は2021年秋以降、急激に減少していたが、新たな変異株「オミクロン」の出現で、年末から首都圏や関西、沖縄県などで増加傾向に転じている。既に欧米諸国では過去最高の新規感染者数を記録した国が少なくないほか、近隣の韓国や中国でも感染者の増加が報告されている。
 
 文部科学省は、2022年度大学入学者選抜に係る新型コロナウイルス感染症に対応した試験実施のガイドラインを改訂し、オミクロン株の感染者の濃厚接触者について別室受験を認める等の記載した。国内の医療関係者の中には、私立大学の個別入試が行われる2月に感染拡大の第6波がやってくるとの見方が出ており、受験シーズンの混乱が心配されている。

参考:【PR TIMES】【受験生限定】遠隔でのPCR検査を通常価格の1/3の1,100円で特別提供!受験生が安心・安全に受験できる環境を

筑波大学

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