株式会社大学成績センターが「2018年卒版 履修履歴データベース」に登録されている12万人分の履修履歴データを利用して2018年卒業予定者のIT系スキルを保有している学生数を調査したところ、理工系学科ではない文系学科の学生の中にもITスキルを保有している学生が多数存在することがわかった。

 今回の調査から、2018年卒業予定者の数理情報系スキル保有者の状況は、19の数理情報系科目を取得しており、 文系でもITスキルを保有している学生が多数存在していた。中でも文系の比率が高い科目は「データマイニング29.3%」「ネットワークセキュリティ18.6%」「ネットワーク18.3%」「データベース15.4%」「プログラミング15.3%」など。
また、工学部以外の理系でもITスキル保有者は多く、自然現象を数学で読み解く「現象数理」や「ネットワークセキュリティ」「データマイニング」等は理系のうち、約半数が工学部以外の取得者だった。

 大学成績センターは、NPO法人DSSが企画・設計した「履修履歴データベース」を社会インフラとすることを役割とし、運営・提供している。NPO法人DSSは、企業による採用場面での履修履歴の活用を促進することを通じて、 大学生が学業に力を入れることが報われる社会を実現させることを目指している。

※履修履歴データベース  履修履歴(個人のスキルと知識)をデータ化して無料保管し、企業に定型データで提出できる仕組み。学生が自身の専用ページに履修履歴を登録・保管し、応募先企業から履修履歴提出要請があれば、何社でも無料で送信することができる。企業にとっても不公平のない統一のフォーマットで履修履歴を確認でき、管理が簡単で、分析等の活用がしやすいというメリットもある。

参考:【株式会社大学成績センター】2018年卒採用におけるIT系スキル保有者調査の結果発表

大学ジャーナルオンライン編集部

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