グローバル高等教育アナリストであるQS Quacquarelli Symondsは、2022年8月2日、留学生視点に立った都市の魅力度ランキング『QS最高の学生都市ランキング』の2023年版を発表した。ロンドンは4回連続で世界最高の学生都市としての地位を維持。 ミュンヘンとソウルは共に第2位。日本トップの東京は、前回の3位から順位を落とし、7位だった。

 1位となったロンドンは、世界クラスの大学が非常に集中してることに加え、ロンドンで勉強した学生からの非常に肯定的なフィードバック、学生観(留学卒業生)指標のスコアが98.5/100と高い。また、卒業者の優れた就職率や、留学生への門戸が広く、学生の多様性に関する評価も高かった。

 日本トップの東京は、前回の3位から順位を落とし、7位だったが「就労機会」において世界第1位を獲得。この指標は、国内外の雇用主の人材採用の場として人気を示している。日本第2位は大阪で、前回の19位から2つランクを上げ、17位となった。

 アジアの最高位都市はソウル。前回、東京と並び3位だったが、2位にランクアップした。このほか、12位に香港、13位にシンガポールがランクイン。中国(本土)のトップエントリーは北京で29位だった。

 今回の結果について、QS社の上級副社長のベン・ソーター氏は「懸念すべきことは、各都市において、当社の“留学費用水準”の指標が90%以下と減少していることから、学生にとって留学生活の暮らしやすさが低くなっていることです。」と指摘した。

 2023年版QS最高の学生都市ランキングは、世界の30都市が新しくエントリーし、ランク入りした140の主要な教育都市を比較することができる。ランキング付けの対象となるのは、人口が25万人以上でQS世界大学ランキングに少なくとも2つの大学がエントリーしている都市。98,000件以上の調査回答は、魅力度(留学志願者)と学生観(留学卒業生)などの指標を数値化している。

参考:【QS Quacquarelli Symonds】QS Best Student Cities in the World for Studying Abroad 

大学ジャーナルオンライン編集部

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