大学生の63.8%が預貯金をしていることが、消費者金融のSMBCコンシューマーファイナンスのアンケート調査で分かった。1年前の前回調査に比べて1.8ポイント上昇しており、コロナ禍で社会や経済の先行きに不安感があるからではないかとみられる。

 調査は7月8日~11日、15~19歳の高校生、大学生を対象にインターネットを通じて実施した。預貯金の有無やアルバイト収入など金銭面の状況と意識を聞き取り、1,000人の回答を集計した。

 それによると、預貯金をしている大学生は全体の63.8%で、平均額は26万7,718円だった。平均額は1年前の21万6,215円に比べ、5万1,503円増えている。SMBCコンシューマーファイナンスは社会の経済活動再開が進む中、アルバイトをする大学生が増える一方、社会情勢の不透明感が貯蓄行動を促し、貯蓄額が増加したとみている。

 高校生も含めて「預貯金している」「預貯金したい」と回答した人の中で、最も多かった理由は57.9%の「将来のため」。次いで38.6%の「買いたいものがある」、37.0%の「万一に備えて」。ただ、買いたいものがある人は1年前より7.4ポイント下がり、消費意欲に減退傾向が見られた。経済の先行き不透明感や急激な物価上昇の影響が考えられる。

 どのようなものにお金を使うかについては、43.5%が「コストパフォーマンスがいいもの」、43.0%が「自分らしいもの」と答え、大学生では34.9%が自己投資に活用している。

参考:【SMBCコンシューマーファイナンス株式会社】10代の金銭感覚についての意識調査2022

大学ジャーナルオンライン編集部

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