医薬品メーカーのJCRファーマは京都大学の「本庶佑有志基金」、「がん免疫治療研究基金」へ第三者割当による自己株式処分で合計100万株を寄付した。京都大学は年間2,000万円ほどとみられる配当金を若手研究者の育成などに活用する。
京都大学によると、寄付された株式の配分は両基金とも50万株ずつ。12月5日の株式で換算すると、100万株の時価は約19億円相当となる。本庶佑有志基金はノーベル生理学・医学賞を受けた京都大学の本庶佑特別教授が若手研究者育成のために設立したもので、がん免疫治療研究基金は本庶特別教授がセンター長を務めている。
贈呈の記者発表会が京都市左京区吉田本町の京都大学百周年時計台記念館国際交流ホールで開かれ、湊長博京都大学総長がJCRファーマの芦田信会長兼社長にお礼の言葉を述べ、感謝状を贈呈した。
本庶特別教授は今回の贈呈が大学と企業の新しい協力関係となり、配当金による安定収入が若手研究者の育成やがん免疫研究の発展などに大きな力となるとして、感謝の意を示した。
参考:【京都大学】JCRファーマ株式会社から「本庶佑有志基金」および「がん免疫治療研究基金」へ第三者割当による自己株式処分での寄附を受けました