一般社団法人日本CFA協会は、2023年6月11日(日)・25日(日)に、大学生・大学院生による金融業界の倫理判断を競う国内唯一の大会『日本CFA協会エシックス・チャレンジ2023』を開催する。

 エシックス・チャレンジ(Ethics Challenge)は将来の活躍が期待される学生向けに開催されるイベントで、金融業界の中でも重要性が高まっている資産運用業界の様々なセクションにおいて倫理観に基づいて行動できるプロフェッショナルの育成を目指している。

 参加できるのは国内の大学(院)に在籍中で、キックオフ・ミーティングの時点で資産運用業界のコンプライアンスに従事している等の条件に該当しない学生。各大学からは2チームまで参加できる。大学での指導教官がメンターの役割を果たすが、学生への助言時間の上限は延べ2時間とする。指導教官が直接ケースの違反事項等を指摘することはできない。

 大学生・大学院生で構成されるチームに、資産運用における倫理上のジレンマや倫理基準違反を含んだケースが与えられ、そのジレンマや違反を発見し、各チームで議論の上、審判員にプレゼンテーションを実施。厳正な審査の末に優勝チームを決定する。2018年からCFA協会アジア・太平洋地域(APAC)で開始され、2021年・2022年に国内で大会を開催。今回が3回目の大会となる。

 4月28日に募集を開始し、5月18日・23日には説明会をオンラインで実施、5月31日に登録を締め切った。6月11日(日)にキックオフ・ミーティングを開催し、ルール説明や出題ケースの提示を行う。参加チーム数によりアブストラクト(出題ケースの分析内容のサマリー)等に基づき予選が開催される。

 6月25日(日)のジャパン・ファイナル(国内決勝大会)では参加チームが10分間のプレゼンテーションと10分間の質疑応答を行い、資産運用業界もしくは規制当局での業務経験を有するプロフェッショナルからなる審判員による厳正な審査の結果、国内優勝チームが決定される。今回の決勝大会は対面での開催を予定している。
 
※CFA協会(CFA Institute)は、投資専門職の卓越性と資質の基準を設定する投資専門家の世界的な団体。投資市場における倫理的行動の推進者であり、世界の金融業界における知識の発信者として高く評価され、投資家の利益を最優先し、市場が最高の機能を発揮し、経済が成長する環境を作ることを目指している。CFA協会は世界160以上の国と地域に18万人を超えるCFA資格者を有し、日本CFA協会を含む160のメンバーソサエティが所属している。

参考:【日本CFA協会】エシックス・チャレンジとは何か

大学ジャーナルオンライン編集部

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