国公立大学入試2次試験の確定志願者数が前年度より約3万人少ない43万9,565人にとどまったことが、文部科学省の集計で分かった。倍率は前年度を0.3ポイント下回る4.4倍。志願者数、倍率とも大学入試センター試験の導入以来、最も低い数字となった。

 文科省によると、国立大学は7万7,996人の募集に対し、30万7,192人が志願した。倍率は3.9倍。独自日程で入試をする国際教養大学、新潟県立大学を除く公立大学は2万2,150人の募集に対し、13万2,373人が志願し、6.0倍の倍率になった。国立、公立とも倍率は前年度を0.3ポイント下回っている。

 志願倍率を学部系統別にみると、「人文・社会」4.7倍、「理工」4.3倍、「農・水産」3.8倍、「医・歯」4.5倍、「薬・看護」5.1倍、「教員養成」3.6倍、「その他」4.7倍。倍率が高くなった国立大学は旭川医科大学8.2倍、東京芸術大学7.9倍、電気通信大学6.8倍など、公立大学は山口東京理科大学、諏訪東京理科大学の各13.8倍、下関市立大学12.5倍など。

 センター試験の得点が基準に満たない受験者を門前払いする2段階選抜は、前期日程で23大学39学部が実施し、2,138人が不合格となった。

参考:【文部科学省】令和2年度国公立大学入学者選抜の確定志願状況及び2段階選抜実施状況(前期日程)について

大学ジャーナルオンライン編集部

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