東京都世田谷区にあるテンプル大学ジャパンキャンパス(TUJ)では、2020年の夏学期(5月開始)と秋学期(8月末開始)に一時停止していた海外からの学生の受け入れを再開。計125名の学生が来日した。
海外から入国する外国人学生は、来日したその日からすぐに毎日の検温と14日間の隔離生活が必須となるうえ、隔離期間中は公共交通機関の利用も認められない。そのため、TUJでは2021年1月からの授業開始に備え、学生の受け入れ準備を行い、実際に留学生を順次受け入れ始めた。しかし、国内でのコロナ感染者が急増したため、日本政府による新たな水際対策措置が2020年12月26日に決定し、12月28日から留学生の受け入れが制限された。
ただし、12月27日までに取得したビザを所持していれば1月3日までは入国ができるという方針に従い、急遽米国本校と話し合い、この困難な状況下においてもTUJで学びたいという学生がいるかぎり、大学側は学生を受け入れると決断。学生とその家族と相談し、1月3日までに日本に入国できるなら受け入れることに。結果、この期間に57人の学生が来日した。そのほか、「感染状態が落ち着いている」として12月末の水際措置の規制がかからなかった11カ国・地域から、13名の学生を受け入れた。
入国した学生は、隔離期間中TUJの学生寮に14日間滞在。学生寮長が定期的に見回る中、学生は1日中自室で過し、唯一の外出は1日1回の食料の買い出しのみ。つらい隔離生活を少しでも楽しく過ごせるようにと、TUJ学生サービス部が、オンラインで参加できるリラクゼーションやパーティといった催しを用意するなど工夫している。
現在も留学生の受け入れ制限は継続されているが、TUJでは、制限が解除され次第、海外から学生を迎え入れることができるよう、5月から始まる夏学期に向けて受け入れ準備を進めている。
※125名の学生は、春学期からの新入生、短期留学生、および秋学期に海外からオンラインで始めた学生などが含まれている。