金沢星稜大学人間科学部スポーツ学科地域スポーツマネジメント研究室(西村ゼミナール)は、金沢市立夕日寺小学校、金沢市夕日寺地域との協働により、夕日寺小学校6年生のための夕日寺里山遠足を企画・運営した。

 夕日寺里山遠足は、地元の里山の豊かな自然や歴史・文化にふれ、理解や関心を深める大切な恒例行事だ。西村ゼミは2020年度からこの遠足を小学校・地域とともに携わり、盛り上げてきた。継続2年目となる2021年度も、タブレット端末を活用したICT教育(GIGAスクール)の実践を織り込み、新型コロナウイルスの影響で学校行事が少なかった6年生の思い出に残る遠足を企画した。

 企画にあたって学生たちは何度も里山を登り、夕日寺小学校の教員や地域の人たちとのミーティングを繰り返すなど試行錯誤してきた。うまくまとまらず苦しいときもあっただけに、無事に迎えた当日、小学生たちの喜ぶ姿を見て感慨もひとしおだったようだ。

 2年目の今回は遠足当日だけでなく、事前学習会、活動報告会を開催。前回以上に小学生、大学生、教員、地域の人々が交流し、ともに学び合い、みんなで思い出と感動を創りあげることができた取り組みとなった。

 参加した学生からは「当日の子ども達の笑顔や、活動報告会で小学生が作成した素晴らしい動画を見たとき、頑張ってきて良かったと心から思うことができました。小学生の皆さんには、今回学んだ里山の大切さや楽しさをご家族や下級生、地元の人に伝えてほしいと思いました」、「夕日寺地域の里山についての自然や歴史について、学びを深めてほしいという思い、そして楽しんで欲しいという思いで企画してきましたが、結果的には私たちが小学生から感動や元気を与えられる活動になりました。小学生の遠足に企画から参加できるというのは、なかなか得難い経験だと思います。このような経験ができたのは、夕日寺小学校のみなさんや地域関係者の方々の色々なご協力があったからこそです。本当にありがとうございました。今回の活動で学び経験したことを今後につなげていきたいと思います」などの感想が寄せられた。

参考:【金沢星稜大学】【人間科学部/西村ゼミナール】夕日寺里山遠足 ~里山での体験学習を通じて地元の魅力と未来を考える~

大学ジャーナルオンライン編集部

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