北見工業大学と地域の情報サイト「ジモティー」を運営する株式会社ジモティーは、全国で初めてリユースに関する協定を締結し、リユース活動を行うことを発表した。
北見工業大学は、北海道北見市に所在地を置く日本最北端の国立大学。全国各地から入学してきた学生の多くが一人暮らしや寮生活を送っている。卒業シーズンには、北見市からの転出が多く発生する中で、卒業生から多くの不要品が粗大ごみとして排出され、その中にはまだ使えるモノも多数含まれていることが課題となっていた。
株式会社ジモティーは「地域の今を可視化して、人と人の未来をつなぐ」を経営理念に、地域の情報サイト「ジモティー」を運営している。現在、月間1,000万人以上が利用しており、ここ数年で注目を集めているリユース分野においても、大型の家具や家電を中心に必要なモノを必要な人へ届ける場を提供。自治体と連携したリユース事業も注目を集めている。
今回の協定締結は、卒業生の粗大ごみを減らすとともに、在学生の学生生活を豊かにしたいという北見工業大学のニーズと、ジモティーの理念が一致し実現。卒業生が北見市から転出する際に生まれる不要品を在学生に譲渡することで、在学生がより安価に生活用品を取り揃えることができるようにすることを目指す。
今後は学生団体と連携し、まだ使えるモノを集めてジモティーに出品することでごみ減量を図るリユースの実証実験などを企画し、学内のリユース活動を促進していく予定。