2026年6月19日(金)から7月31日(金)にかけて、北海道大学水産学部の練習船「おしょろ丸」が北極海縁辺部のチュクチ海などを航海し、43日間の実習、各種海洋・生態系調査を実施する。おしょろ丸の外国航海は3年ぶり。函館港を出発し、北太平洋、ベーリング海、チュクチ海東部を回る。途中、米アラスカ州のノームに寄港し、住民とミーティングを開く予定。
この航海は、文部科学省北極域研究強化プロジェクト(ArCS III)の支援を受けて実施され、北極の海洋環境・生態系研究の実施を通じて北極域の諸問題の解決や知識の普及に関わる人材の育成を目指す。
観測及びデータ収集を目的とする北海道大学と京都大学や金沢大学の大学院生が乗船するほか、ArCS III人材育成の一環として、全国の学部学生を対象とした公開実習を行い、北海道から沖縄までの国立・私立大学から文系学部を含めて公募で選ばれた8名の学部学生が参加する。また、北海道大学上廣海洋学分野とハワイ大学上廣海洋学振興センターの交流の一環として、ハワイ大学の学部生も乗船する。
北海道大学の教員だけでなく、ArCS III代表機関である国立極地研究所、副代表機関である海洋研究開発機構の教員・研究員も教育に参画するのも新しい点で、さらに、北海道大学水産学部と学術交流協定を締結している大阪市の水族館「海遊館」の飼育員も乗船し、生物採集や実習実施に協力する。こうした取り組みを通じて将来北極研究に携わる次世代の人材を育成するとともに、北極研究の裾野を広げる。
ArCS III Webサイトでは特集ページを作成し、「おしょろ丸北極航海の今」が分かる情報を、北極域データシステムの支援を受けながら、ブログなどを通じて随時発信する予定。
