畿央大学の人間環境デザイン学科は、2023年8月21日から27日までの1週間、台湾台南市にある成功大学(NCKU)と、初めて台湾でワークショップ「2023 Taiwan Summer Workshop NCKU x Kio University」を開催した。
人間環境デザイン学科では「ユニバーサルデザイン」をテーマに、健康で決適な住まい、インテリア、アパレルに取り組んでいる。
「海外インターンシップ」では、
・海外の学生と交流を深める機会をもち、人間環境デザインを学ぶ学生として、国内外の住まいや集落、人々の暮らしに関する幅広い視野をもつこと
・国内外の集落における地域課題の発見と解決に向けた提案を海外の学生とともに行うためのコミュニケーションスキルを身につけること
・自ら考え自発的にとりくむ姿勢を身につけること
を目標として授業に取り組んでいる。
2019年には「明日香村国際サマーワークショップ2019」を開催し、2·3回生22名と台湾の国立高雄大学の学生12名が明日香村に集い、空き家の利活用提案や町並み調査などを行った。今回は2回生5名、3回生15名、4回生5名の計25名が国立成功大学を訪問し、台南市の空地の有効活用策をテーマにワークショップを企画した。
5月に行われた成功大学とのオンライン打ち合わせを皮切りに6月からグループで空地の活用策を話し合い、3つの屋台を考案。飲食屋台、風鈴屋台、茶室屋台の設計、制作に挑戦した。
いよいよ8月に現地を訪問。成功大学の教貝や学生、現地の市民との交流からスタートし、3日目から屋台の制作を開始。飲食屋台、風鈴屋台、茶室屋台の制作に加え、空地活用のための植栽植え、家貝作りの5つのチームに分かれ作業を行った。炎天下の中、適度に水分補給や休憩を挟み、チーム内で助け合いながら作業を進め、5日目の作業最終日には、見事3つの屋台が完成した。成功大学の学生との仲も深まり、屋台完成のお披露目会では、地元住民も交えて活発なコミュニケーションが行われた。
7日間にわたるワークショップを通じて、学生たちは、新たな視点で空地活用を考える良い機会になった。また、台湾の文化を学び、日本の文化を伝えることによるコミュニケーションスキルが向上した。インターンシップの様子は現地メディアでも紹介され、インタビューが取り上げられた。