2021年3月8日、東京工業大学は金融債務についての総合的な債務履行能力を示す発行体格付を格付投資情報センターから新規に取得した。9段階評価で上から2番目のAA+で、日本国と同格。東京工業大学はこれを機に経営改革にさらに取り組み、社会からの信頼を高めたい考えだ。
東京工業大学によると、格付は上から2番目のAAの中でより上位格に近い位置づけとして+の符号がついた。格付の方向性は「安定的」とされている。新規の格付取得も経営改革の一環で、大学の活動が社会から見て一層の信頼を得られるよう格付投資情報センターに依頼した。
格付投資情報センターは、東京工業大学が理工系大学で国内トップに長く位置づけられてきたうえ、他の国立大学に比べて早期に学長が部局長を選考して任命、教員ポストを全学で管理する体制に移行したため、経営や教学面の改革を迅速に進められるようになったなどとして、高い評価を与えた。
学長を補佐する統括理事ポストの設置や学長のリーダーシップの下で教職協働が有効に機能している点も評価の一因になったとしている。