獨協大学は、2026年度より大学入学共通テスト利用入試で【国公立併願型】(以下、国公立併願型)を導入。もともとあった【中期日程】を受験生にわかりやすい名称に変更、入学手続きの締切をすべての国公立前期試験の合格発表後の3月13日(2027年度は3月12日迄)迄にして、学生及び保護者への入学金納付負担軽減を図ったことが功を奏し大きく志願者を伸ばした。

 

獨協大学の共通テスト利用入試【国公立併願型】とは

 
 2026年度の入試において、国公立併願型で、志願者が増えた要因について、入試課の指物敏一課長に話を聞いた。
獨協大学入試課 指物敏一課長

「まずは、名称を受験生にとってわかりやすく変更したことや、入学手続きの締切を国公立大学の前期合格発表後までにしたことが大きかったのではないかと考えています。あわせて、合格発表は2月10日過ぎと早めに設定しているので、まずは「合格」という精神的な安心感を手に入れて、他の受験にも臨むことができる点などが多くの受験生にとって受け入れられたのではないでしょうか」と指物課長は話す。

 獨協大学の国公立併願型入試は、日程的にも、入学金を先に納める必要がないといった経済面でもメリットが大きい。出願締切は共通テストの実施日以降となっているため、自己採点後に自分の得点を確認してから出願することができる。また、2027年度の合格発表は2月13日と、国公立大学の2次試験前のため、合格すれば精神的にも安心して国公立大学や併願する他の私立大学の受験に臨むことができるのは特筆すべき点だろう。

 獨協大学をはじめ、他大学にも国公立大学の合格発表後に受験できる「後期入試(名称は大学により異なる)」はあるものの、後期入試の場合、募集人員が少なく、しかも最後の入試となるため、いずれも高倍率、かなり狭き門となってしまうのが実情だ。チャンスがあるとはいえ、受験生にとってかなりのプレッシャーがかかることは想像に難くない。

 入試も多様化し、近年、私立大学でも共通テスト利用型の入試が増えている。私立大学専願の受験生にとっても、獨協大学の共通テスト利用入試(国公立併願型)はメリットがある。

 獨協大学の国公立併願型は、国際教養学部が5科目型・6科目型、他学部は4科目型・5科目型となる。共通テストの国語については、「現代文」と「古典(古文・漢文)」とに分け、それぞれ100点換算し1科目ずつとすることができるので、例えば、4科目型の場合、「外国語」「現代文」「古典」に、もう1科目を選択することで受験が可能だ。

「本学の4科目型で受験する場合、共通テストでは、国語(「現代文」「古典(古文・漢文)」)、英語と、それ以外に文系であれば、地理歴史や公民など私立大学受験対策で勉強してきた科目を選択しておけば出願は可能です。また、共通テストでは「情報」にも注目しています。情報というと、理系寄りのイメージがあるかと思いますが、高校では「情報Ⅰ」が必須科目にもなっており、AIが広く活用され、日常的にスマートフォンやパソコンなどのデジタルデバイスを使うことが当たり前になっている現在、情報リテラシーは文理問わず必要とされているからです。また、共通テストでは、1日目が文系科目、2日目が理系科目。「情報」は2日目の一番最後の時間帯に実施予定ですので、文系なら、2日目は「情報」のみを選択し、集中して受験することができるのもメリットではないかと思います」
オープンキャンパスおよびオンラインで入試説明会を行っている

受験生の経済的負担を軽減

 検定料も、2志願までは17,000円、3志願目以降はプラス5,000円で志願数に制限はなく、一般入試よりも安価な設定となっていて受験もしやすい。2志願までは、検定料はかわらないので、4・5科目型か、5・6科目型かを迷った場合は、両方出しておくという方法もあり、プラスすれば、他の学科も併願できる。

 さらに、合格した場合の入学金の納付締切は、3月12日迄と国公立大学(前期)の合格発表を待っての締切となっているので、入学資格確保のために入学金を納付しておく必要もない。
 
 その他にも、2027年度は、試験会場として名古屋会場を新設、また一般入試では「イブニング入試」も始まる。一般入試の場合、志望する大学の入試日程が重複した場合、これまでは一つの大学に絞る必要があった。こうした課題を解決するために、獨協大学では夕方から受験できるイブニング入試を2月1日に全国13の試験会場で実施する。2月1日に他の大学を受験した後、夕方に獨協大学を受験することが可能になる。

 また、昨年、ドイツ語学科、フランス語学科で実施された、総合型選抜の「Q(課題探究)入試」。高校で必須の探究学習の頑張りを評価できるものとして導入されたが、想定を超える出願があった。

「入試を通して、あらためて自分の興味を問い直した生徒たちが意欲的に学んでくれるのではないかと期待しています」

語学の獨協

 
 1883(明治16)年、西周が前身である「獨逸学協会学校(ドイツガクキョウカイガッコウ)」を創立。後の1964(昭和39)年に天野貞祐が獨協大学を設立。ドイツ教養主義精神を原点に、少人数教育を重視した外国語教育と国際交流で、これまでに多くの人材を輩出し130年余の歴史と伝統を持つ。

 獨協大学と言えば、「語学」と言われるほど、その教育には定評があり、グローバル社会で活躍するために、様々な外国語を学ぶ環境を用意しサポートを行なっている。

 「外国語」の修得においては外国語学部・国際教養学部のみならず、経済学部や法学部にもおよび、必修の英語はもちろん、選択科目では、中国語やポルトガル語をはじめ、トルコ語やアラビア語など13言語を学ぶことができる。このような多言語が学べる環境は、外国語大学以外ではそう多くはないだろう。外国語学部や国際教養学部での語学教育はもちろんだが、獨協大学の経済学部と法学部では、2年次まで必修の英語授業に加え、さらに3年次以降も引き続き英語科目を履修することができる。このようなカリキュラムから、大学全体で語学教育に力を入れていることが伺える。海外でのビジネスはもちろん、日本にいても日常的に様々な国の人々とのコミュニケーションが欠かせなくなっている今、経済や法律を学び専門性を高めながら語学力を磨けるのも獨協大学ならではの魅力といえる。

 卒業生は旅行やホテル、エアライン系企業などをはじめ、グローバルなサービス関連や多種多様な企業で活躍している。企業担当者からは、真面目な取り組み姿勢とコミュニケーション能力の高さが評価されているようだ。

国際交流を体験できる国際交流宿舎「Dokkyo Global House」

 2026年4月からは、シェア型の留学生のための寮「Dokkyo Global House」を開設。こちらは、日本人学生も半年間単位で入寮できるので、留学生と一緒に生活し、異文化交流を直に体験できる。まだ、留学まではどうしようかと迷っていても、留学生と住んでみたい、交流してみたいというチャレンジを後押しする。

 「Dokkyo Global Houseは海外協定校からの外国人留学生の寮ですが、日本人学生も入寮できます。入居期間は半年間ですので、まずは半年間留学生とともに生活してみてはいかがでしょうか。そこから留学に向けた気持ちも高まってくるかもしれません」と指物課長は話す。

自分にあった入試で、納得感のある学校選びを

 「新たな入試方法を考えるにあたって、私たちが大切にしているのは、高校生、受験生がどういう入試であれば受けやすいか、こういう入試があれば受けられるのにといった気持に考えを巡らせることです。国公立大学志望で多科目の総合点での合格を目指す受験生もいれば、私立大学を含め、科目を絞って合格を目指す受験生もいるかと思います。磨いてきた学力をいかんなく発揮して、本学を第一志望とする受験生はもちろん、併願校としても多くの受験生に獨協大学の良さを知って入学してもらえるよう、これからも様々な入試方法を考え、多様な学生に入学してもらえたらと思います」

 獨協大学では、オンラインでの説明会、キャンパスツアーなども月1回のペースで定期的に実施されている。個別の学校見学も予約制(月~土曜)で随時受け付けており、在校生のアテンドでキャンパスを見学することもできる。実際に学ぶ在校生の声を聞けるのも学校選択においては重要だ。第一志望であれ、第二志望であれ、実際に自分の目で確かめると、試験に臨む心持ちもまた違ってくるのではないだろうか。

獨協大学 入試部入試課長

指物敏一(さしもの・としかず)

大手予備校、受験媒体を扱う広告代理店を経て、2006年獨協大学入職。2019年より現職。

 

◆獨協大学について

1964(昭和39)年、第3次吉田内閣の文部大臣も務めた天野貞祐(あまの・ていゆう)博士を初代学長に獨協大学を設立。学生数8,421人(2026年5月1日現在)。外国語学部・国際教養学部・経済学部・法学部の4学部11学科、大学院、 4つの研究所を備えた私立大学。 所在地は埼玉県草加市。
建学の理念は「大学は学問を通じての人間形成の場である」。
ドイツ教養主義精神を原点に、前身である獨逸学協会学校から数え130年以上もの実績を誇る外国語教育と教養教育、ゼミナール教育を重視している。
ゼミナール教育は学生と教員また卒業生との絆を生み出し、全ての学部、学科の学生が同じキャンパスで学ぶ「オールインキャンパス」と相まって独特のフレンドリーな雰囲気を醸成している。

 

獨協大学

ドイツで誕生した少人数制のゼミナール教育。独自のプログラムで国際人を育成

獨協大学の起源は、1883(明治16)年に設立された獨逸学協会学校に遡ります。現在、外国語学部・国際教養学部・経済学部・法学部の4学部11学科を擁する文系総合大学。全学共通カリキュラムで語学力と総合的な思考力を養い、少人数制のゼミナールやそれぞれの学部・学科の[…]

大学ジャーナルオンライン編集部

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