2022年春の大学個別入試で97.5%の大学が新型コロナウイルス感染症対策として追試験などの対応を実施する予定であることが、文部科学省の集計で分かった。新型コロナの新規感染者数は国内で低水準になっているものの、欧州では再拡大の傾向が見られるだけに、2022年度大学入試も混乱が続く可能性がある。

 文科省は10月末現在で2022年度入試に対する全国の大学の対応をまとめた。それによると、全国の大学1,056校のうち、追試験や別日程への振り替えなど新型コロナで何らかの対応を予定しているところが全体の97.5%に当たる1,030校に上った。

 このうち、追試験を実施するのは51.6%の545校。76.4%に当たる807校は追加の受検料を徴収せずに別日程の受験に振り替えるとしている。30.5%の322校は追試験と別日程振り替えの両方を設定している。

 数日間の実技検査を課すことなどから、追試験の設定が困難な大学や、受験料の返還を行う大学は合計0.9%の9校。1.4%の15校は対応を検討中と回答している。対応なしと答えたのは全体の0.2%に当たる2校だけだった。

 今年実施された2021年度入試では、一般選抜の個別入試で382校が追試験を実施したほか、538校が追加の受検料を徴収せずに別日程の受験に振り替えている。

参考:【文部科学省】令和4年度新型コロナウイルス感染症対策に伴う個別学力検査の追試等の対応状況(PDF)

大学ジャーナルオンライン編集部

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