笹川平和財団は、社会課題の解決に興味を持つ若者の海外留学を支援する国際スカラシップ事業を2022年度から始める。授業料や生活費、渡航費用などを支援するだけでなく、留学に関するさまざまな情報提供をして海外留学を後押しする。

 笹川平和財団によると、支援するのは米国、英国の大学へ留学する日本の若者で、授業料や寮費を実費で支援するほか、毎月一定額の生活費、往復の渡航費用を援助する。2022年秋ごろに第1次募集をスタートしたあと、2023年冬に第2次募集を行い、2023年夏の留学開始を目指す。将来は1学年100人程度の留学生を送り出す計画。各地で説明会を開くとともに、留学前には事前研修を予定している。募集要項は2022年4月に発表する。

 若者の海外留学は現在、新型コロナウイルスの感染拡大で難しい状況に陥っているが、経済や社会のグローバル化が急激に進む中、若者の海外留学の必要性が高まっているとされる。日本と異なる文化に触れ、世界中の人たちと交流を深めることで、日本にいると気づかないことを身に着け、社会課題の解決に貢献できると期待する声もある。

参考:【笹川平和財団】笹川平和財団は、2022年度より国際スカラシップ事業を開始します

大学ジャーナルオンライン編集部

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