日本女子大学は、2025年4月に「食科学部 通信教育課程食科学科(仮称)」を開設する予定を発表した。同じく2025年4月に開設を予定している通学課程「食科学部(仮称)」の立ち上げに合わせた構想であり、新たな通信教育課程の学部開設は、1950年4月の通信教育部(児童学科・食物学科・生活芸術科)の認可以来75年ぶりとなる。

 日本女子大学によると、同大学の通信教育課程は、日本で最も⻑い歴史を有する通信制大学のひとつ。大学教育をキャンパス内だけでなく広く社会に普及するという「大学拡張(ユニバーシティ・エクステンション)」を唱え、1908年 (明治41年)に「女子大学通信教育会」設立。翌年『女子大学講義』を発刊し、日本初の女子高等教育の通信教育を開始したことが起点となっている。

 「食」に関する領域を科学する複合分野である「食科学部」は、科学的知識を基礎として、食品、調理、栄養について総合的な知識と技術を修得し、生活者の視点に立って社会における様々な問題点を解決できる多くの人材を育成することを目的としている。通信教育課程では、テキストまたはオンラインで履修可能な科目が多数開講され、パソコンとインターネット環境があればどこからでも学習でき、学士の学位取得が可能(教育職員免許状やフードスペシャリスト等の資格取得を目指す場合、所定科目を目白キャンパスで受講する必要がある)。

 「食科学部 通信教育課程 食科学科(仮称)」の情報については、詳細が決まり次第、日本女子大学ホームページ等に掲載する。なお、「家政学部 通信教育課程食物学科」は2025年度より募集を停止する。

<食科学部 通信教育課程 食科学科(仮称)の構想>
学部名称:食科学部 通信教育課程(仮称)
学科名称:食科学科(仮称)
修業年限:4年(1年次入学の方)
入学定員:40名
編入学定員:2年次40名、3年次(学士入学のみ)40名
収容定員:360名
授与する学位:学士(食科学)【Bachelor of Food Science】
開設時期 2025年4月(予定)

参考:【日本女子大学】日本女子大学「食科学部 通信教育課程 食科学科(仮称)」の2025 年 4 月開設を構想中 「食」に関する総合的な知識と技術で社会に貢献できる人材を養成(PDF)

日本女子大学

文理融合の多様な教育を推進、女子総合大学としての基盤を強化

創立120周年を迎えた2021年、目白キャンバスに全学部を統合。2023年に国際文化学部、2024に建築デザイン学部を設置、2025年に食科学部を開談予定(仮称、届出中)。「信念徹底」「自発創生」「共同奉仕」を理念として、高い専門的能力を有し、呼代の変化や多様[…]

大学ジャーナルオンライン編集部

大学ジャーナルオンライン編集部です。
大学や教育に対する知見・関心の高い編集スタッフにより記事執筆しています。