上智大学は、大学院グローバル・スタディーズ研究科とタイ最高峰のチュラロンコン大学との間で、2019年度から修士レベルでのダブル・ディグリー・プログラムによる学生の派遣および受入れを開始する。

 ダブル・ディグリー・プログラムとは、連携先の大学と単位を相互認定することで、一定期間中に複数の大学の学位を取得できる制度。学生は、それぞれの大学への1年間の留学を通じ、両大学が定める所定の修了要件を満たした場合、上智大学とチュラロンコン大学の両方の学位を取得することができる。上智大学と海外大学とのダブル・ディグリー・プログラムは、イギリスのロンドン大学アジア・アフリカ研究学院(SOAS)との修士プログラムに続き、2校目となる。

 チュラロンコン大学は1917年創立。タイ最古にして最高峰の国立大学。首都バンコクに所在し、19の学部と多数の研究所を有する総合大学。特に政治、経済、医学、化学工学、現代語、建築・建築環境分野において広く知られている。2013年7月に、上智大学はチュラロンコン大学と交換留学協定を締結した。上智大学などを運営する学校法人上智学院は、2019年4月9日付でバンコクに事業会社 “Sophia Global Education and Discovery Co.,Ltd”を設立。教育支援事業を展開するなど、タイは上智大学のグローバル化の戦略的拠点のひとつとして位置づけられている。

 アジアのハブとしての地政学的な強みを持ち、かつ国際機関やグローバル企業の集積拠点でもあるバンコクでの学びは、地域研究や国際関係を専攻する上智大学の大学院生にとって、大きな利益をもたらすものと期待される。

参考:【上智大学】タイ・トップ校のチュラロンコン大学と大学院修士レベルのダブル・ディグリー・プログラムを開始

大学ジャーナルオンライン編集部

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