結婚相手紹介サービスを提供する株式会社オーネットは、2020年に成人式を迎える新成人618名(男女各309名)に対して、「恋愛・結婚に関する意識調査」を実施した。

 オーネットが行う新成人の恋愛・結婚に関する意識調査は、2020年で25回目を迎える。単なる恋愛・結婚に対する意識や行動調査の結果だけではなく、その時々の経済や社会情勢、また自然災害等を含む様々な社会背景による影響等を含めた考察を報告に盛り込んでいるのが特徴。

 調査によると、「現在交際している異性がいるか?」聞くと、「現在交際している異性あり」は全体29.6%、男性23.3%、女性35.9%だった。過去3年間と同水準で推移。「交際相手とどうやって知り合ったか?」 は、全体の1位「学内(大学・専門学校)」32.3%、2位「高校時代までの知り合い」21.3%、3位「ネット(SNS)」15.3%だった。

 また、結婚観について、「将来結婚したいと思うか?」聞くと、「結婚したい」が全体で79.1%、2019年の79.3%と同水準だった。「何歳で結婚したいか?」では、結婚したい希望年齢は「25歳」が男女最も割合が高く、女性の7割が26歳までに、男性の6割は27歳までに結婚したいという結果になった。

 「結婚したら子供がほしいか?」では、65.9%が「はい」と回答。1996年の第1回調査では「結婚したら子供がほしい」と回答したのは93%、その後2005年85.6%、2010年84.2%、2015年64.5%と下降し、2017年~2019年69%台に回復するも2020年は65.9%に低下した。

 理由の一つとして、調査と同時期(2019年11月26日)に厚生労働省から人口動態統計(速報)が発表されたことが関係しているかもしれない。この発表に基づき、2019年の出生数が90万を下回り過去最低になると報道されたことから、「わからない21.5%(2019年18.1%)」に回答が流れた可能性がある。しかし25年前は「子供が欲しい」割合が93.0%であったことを考えると、回答結果の推移が国内における少子化、出生数の低下と相関しているのは間違いなさそうだ。

 今回の調査対象となる新成人は1999年4月2日~2000年4月1日の期間に生まれた。彼らが生まれた1999年は、世界的には「ミレニアム」にむけたカウントダウンが行われ、コンピューターにおける「西暦2000年問題」が世界的に話題となった。また、欧州で新通貨「ユーロ」が誕生したのも1999年。国内ではi-modeのサービスが開始され、音楽界では「だんご3兄弟」が大ヒット、映画界では「鉄道員」「アルマゲドン」が流行した。

参考:【株式会社オーネット】第25回 新成人の恋愛、結婚に関する意識調査

大学ジャーナルオンライン編集部

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