東北大学東北メディカル・メガバンク機構の統合データベース室、バイオバンク室、試料・情報分譲室の3室が、バイオバンクとしては日本初のISO27001認証を取得しました。
東北大学によると、ISO27001は、情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格で、組織が保有する情報資産のリスクに対し、適切なセキュリティ管理体制を維持していることを認証するものです。大学や研究機関では主に、IT系部門が取得しています。東北大学東北メディカル・メガバンク機構の3室は2015年12月から2016年2月にかけ、ISOQARの1次、2次審査を受審。3室がマネジメントしている試料と情報が、機密性、完全性、可用性ともバランスよく担保されているとして、国内バイオバンクとして初めての認証が決まりました。
東北大学東北メディカル・メガバンク機構は、国が東日本大震災の復興事業として進める東北メディカル・メガバンク計画の推進機関として設立され、被災地住民の健康不安を解消するとともに、東北初の次世代医療を確立するため、ゲノム情報、生体試料、診療情報などを収集しています。さらに、個人情報保護のため、匿名化など適切な措置を施したうえで外部に提供する一方、調査や解析研究を進める人材の育成も進めています。