日本女子大学は、2027年度をもって家政学部の学生募集を終了し、2028年4月「ファッションデザイン学部(仮称)」と「人間科学部(仮称)」の設置構想を発表した。現在の家政学部各学科の学びを2028年4月までに各学部に引継ぎ、より専門性を高めた全9学部16学科体制に移行する。

 家政学部は創立以来120年以上続く重要な学部として、かつては児童、食物、住居、被服、家政経済の5学科を置き、生活の質の向上と人類の健康、安全、福祉に貢献する実践的総合科学(サイエンス)の実践を追究している。就職決定率は100%(2025年3月時点)、各界で活躍する女性実業家や研究者などの先駆的な女性人材を多数輩出してきた。

 しかし時代の流れとともに家政学という枠組みで各領域の専門性を包摂できなくなったこと、同学部の学問領域が化学・生物・物理・数学・情報・工学など多様な理系分野を内包していることから、それぞれが独立してさらに発展していくという期待に基づき、今回の改革に至った。

 家政学部の再編は1992年に家政理学科を私立女子大学として唯一の「理学部」に学部化したことから始まっており、2024年度に「建築デザイン学部」、2025年度に「食科学部」を開設。2027年度には女子大学として初の「経済学部」の開設を発表しており、今回、2028年度に「人間科学部(仮称)」「ファッションデザイン学部(仮称)」の新設が発表された。

 児童学科は新設される「人間科学部(仮称)」のもとで「人間発達学科(仮称)」となる。入学定員は97名。同学部には、人間社会学部心理学科を前身とする「心理学科(仮称)」も設置される。入学定員は81名。

 大学の被服分野で全国トップのポジションを確立している被服学科は、「ファッションデザイン学部 ファッションデザイン学科(仮称)」となる。入学定員は85名。持続可能な社会の実現に向けて、「ファッションデザイン」を再定義し、新たな価値の創造を目指し「デザイン」「テキスタイル」「アート」「ビジネス」という文理融合の4分野からアプローチする。

 また、2026年4月、目白キャンパスに「JWUキャリアライフセンター」を設置し、在学生・卒業生・リカレント教育課程生および修了生へのキャリア支援を拡充する。「現代女性キャリア研究所」や卒業生団体である「桜楓会」とも連携し、キャリア教育とキャリアサポートを一体的に提供し、国内外でのインターンシップを充実させる。将来的には、女性リーダーや女性管理職の養成を必要とする企業や諸官庁などからの社会人も広く受け入れていく予定。

参考:【日本女子大学】
日本女子大学の創立時から120年以上続いた「家政学部」に幕 学部の専門性を高め、2028年に9学部16学科体制へ再編 ―「JWUキャリアライフセンター」新設で、在学・既卒者の生涯の学びとキャリアをつなぐ― (PDF)
日本女子大学「ファッションデザイン学部(仮称)」2028年4月開設の構想を発表(PDF)
日本女子大学が「JWU キャリアライフセンター」を新設(PDF)

日本女子大学

文理融合の多様な教育を推進、女子総合大学としての基盤を強化

創立120周年を迎えた2021年、目白キャンバスに全学部を統合。2023年に国際文化学部、2024に建築デザイン学部、2025年に食科学部を設置、2027年に経済学部を開設予定(仮称、届出中)。「信念徹底」「自発創生」「共同奉仕」を理念として、高い専門的能力を[…]

大学ジャーナルオンライン編集部

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