龍谷大学は2027年度、文学部の真宗学科と仏教学科を統合し、新たな仏教学科を設置する。新学科では、「真宗領域」「仏教領域」に加え、真宗や仏教を基盤に社会課題の解決に挑む「社会応用領域」を新設する。

 龍谷大学によると、入学定員は真宗領域、仏教領域が各75人、社会応用領域が60人。社会的孤立や経済格差、分断、紛争などが深刻化する現代社会において、利己的な自分を省みる「自省」、他者の痛みに寄り添う「利他」、誰一人取り残さない「摂取不捨」といった仏教の理念を土台に、持続可能な社会の実現に貢献できる人材育成をめざすことが改編の背景にある。

 新設する社会応用領域では、真宗学と仏教学の学修を踏まえ、「国際」「福祉・医療」「文化」という3つの観点から、仏教の視点で現代社会の課題解決に取り組む。災害被災地での傾聴ボランティアや、存続の危機にある寺院への学生参画など、現場での実践的な学びを通じて、多様な価値観を理解し共生する力を備えた人材の育成を進める。

 さらに、歴史学科では東洋史学専攻にユーラシア東部地域史コースとユーラシア西部地域史コースを設けるほか、文化遺産学専攻に現行の考古学、文化財科学、美術史学に加え、民俗学を包摂する無形文化遺産学を新設する。あわせて、東洋史学専攻と文化遺産学専攻の定員も増員する。

 龍谷大学は2027年4月から、環境サステナビリティ学部(仮称)および情報学部(仮称)を設置構想中。両学部が認可されれば、2027年度は3学部が新たな体制でスタートすることになる。

参考:【龍谷大学】龍谷大学文学部、2027年4月に学科改組を実施 仏教視点での社会課題解決の推進および歴史・文化遺産学の拡充による新たな人文知の学びを展開

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