法政大学はパイロットを養成してきた理工学部機械工学科の航空操縦学専修について、2027年度以降の学生募集を行わず、在学生の訓練終了とともに廃止することを決めた。委託先フライトスクールの受託規模縮小で2025年度から学生募集を中止していたが、国内のパイロット養成を取り巻く環境の変化から決断したとしている。
法政大学によると、同専攻は入学定員30人。4年間で自家用操縦士および事業用操縦士のライセンス取得を目指し、機械+航空の素養を持った「飛べるエンジニア」を育成するべく2008年4月に開設した。2010年に「法政大学飛行訓練センター」を開設し、埼玉・大分・岡山の訓練所で訓練を行ってきた。卒業生はのべ250人を超え、2020~2023年度卒業生進路の約71%は運輸(パイロット)、そのうち約39%が大手2社に就職している。
しかし、フライト訓練の指導を委託しているフライトスクール側から受託規模縮小の申し出があったことから2025年度以降の学生募集を中止。教育体制の維持に向けた検討を進めてきたが、整備士不足や実習期間の長期化など国内のパイロット養成を取り巻く環境の変化もあり、在籍学生の訓練終了とともに同専攻を廃止することにしたとみられる。
法政大学のダイアナ・コー総長は「今後はパイロット養成課程を置かず、機械工学科で航空分野の教育、研究を続け、航空業界を目指す学生のキャリア支援を行う」とのコメントを発表した。
国内の私立大学でパイロット養成を行っているのは法政大学以外に、千葉科学大学(危機管理学部航空技術危機管理学科パイロットコース)、桜美林大学(航空学群 航空学類 フライト・オペレーションコース)、 工学院大学(先進工学部機械理工学科航空理工学専攻) 、東海大学(工学部 航空宇宙学科 航空操縦学専攻)、崇城大学(工学部 宇宙航空システム工学科 航空操縦学専攻)、第一工科大学(航空工学部航空工学科航空パイロット専攻)がある。
