2016年入試において、私立大学では半数以上の入学者が、一般入試以外での推薦入試やAO入試などの選抜を経て大学に入学していることがわかった。

 株式会社旺文社が『大学の真の実力 情報公開BOOK』(2017年度用)刊行にあたり2016年4月入学者の「一般入試での大学入学者の割合」を国公立大学・私立大学別、私立大学の系統別に調査。2016年4月大学入学者のうち、国公立大学168校680学部、私立大学505校1,524学部(いずれもコース等含む)の有効回答を基に算出した。

 2016年入試では、東京大学が推薦入試、京都大学が特色入試を導入するなど多様化し、一般入試で入学する割合は減少傾向にある。一般入試入学者の割合は、国公立大学81.1%、私立大学49.1%となった。さらに私立大学の一般入試入学者の割合を系統別で見てみると、文系学部、家政・芸術・体育系の学部で5割未満、理系学部では5割超と対照的な結果となっている。

 文系学部、家政・芸術・体育系の学部では、一般入試入学者が75%以上を占めている学部は5%に満たず、理系学部では大学での学びに数学や理科などの学力が必要不可欠であるため、学力試験を課す一般入試入学者が多いと考えられる。なお、医学部(医学科)は全大学で一般入試入学者が50%以上を占めており、100%のところも複数あった。

大学ジャーナルオンライン編集部

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