東京農業大学国際食料情報学部の小塩海平教授が、食品添加物を利用したスギ花粉飛散防止剤開発を目指し、クラウドファンディングで資金調達に乗り出した。第1弾として人件費600万円を目標とした募集に入っており、最終的に空中散布費や農薬登録費などを含めた7,000万円以上を確保したい考え。
資金を募っているのは、クラウドファンディングサイト「for Good!」。プロジェクトにかかわる研究者らの人件費600万円の募集がスタートし、6月5日現在で115人から249万5000円が集まっている。第1弾の資金を確保すれば、防止剤の散布に必要なヘリコプターのチャーター費や農薬登録の試験費など6,600万円の調達を目指す。
小塩教授は長年の研究でパンやチョコレートなど製造時に使用される界面活性剤「ソルビタントリオレート」がスギの雄花だけを枯死させることを発見した。2025年秋に群馬県安中市のスギ林に空中散布したところ、雄花の約6割が褐変して効果を上げた。だが、空中散布に1回当たり約450万円、農薬登録に必要な安全性評価試験に数千万円の費用がかかることが社会実装の壁になっている。
参考:【東京農業大学】スギ花粉の少ない未来の実現へ。国際農業開発学科 小塩 海平 教授が食品添加物を利用したスギ花粉飛散防止を目指しクラウドファンディング
