日本全体を模した1億2,000万人規模の社会シミュレーションを3D空間で可視化し、防災の意思決定を高度化する株式会社スペースデータを代表機関とする技術開発課題が、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の第2期宇宙戦略基金事業に採択された。芝浦工業大学は連携機関として参画する。
この技術開発課題で芝浦工業大学は、防災とシミュレーションを専門とするシステム工学部の市川学教授の知見を生かし、 日本全体の人の行動を再現する。衛星観測データと連携し、災害発生直後の状況変化をリアルタイムで反映し、平時の防災訓練から有事の意思決定支援までを可能にする基盤を開発する。
市川教授の研究室は全国の人口構成や社会統計データを基にした1億2,000万人分の人の行動主体が意思決定するシミュレーターを開発してきた。この規模で社会全体の行動を再現するシミュレーターは世界で例がない。今回の技術開発では過去に開発したシミュレーターを活用し、これまでテキスト情報でしか取得できなかった実行結果を3D空間で可視化し、直感的に理解できるようにする。
技術開発には、スペースデータや防災科学技術研究所、三菱電機、衛星データサービス企画、東京海上レジリエンス、東京大学、慶應義塾大学が芝浦工業大学と連携する。
宇宙戦略基金事業は内閣府、総務省、文部科学省、経済産業省が連携し、JAXAに設置された基金を活用して大学や民間企業などが複数年にわたる研究を進めるのを支援する。
