東京工業大学は2024年度入試から総合型・学校推薦型選抜で女子枠を設けることを決めた。多様な人材を活用するダイバーシティ&インクルージョン推進に向けた取り組みで、女子学生比率を一気に上昇させることを目指している。

 東京工業大学によると、2024年4月入学者の選抜で物質理工学院、情報理工学院、生命理工学院、環境・社会理工学院に合計58人の女子枠を導入、2025年4月入学者の選抜で残る理学院、工学院に合計85人の女子枠を設ける。これで全学院の女子枠が143人になり、学士課程1学年の募集人員1,028人の14%に相当する。

 総合型・学校推薦型選抜は性別に関係なく出願できる一般枠と女子だけが出願可能な女子枠を設け、評価の観点を変える。現在、98人の総合型・学校推薦型選抜募集定員は227人に増やす。内訳は一般枠84人、女子枠143人。女子は一般枠、女子枠の両方に出願できる。総合型・学校推薦型選抜募集定員の増加分は一般選抜の定員を減らし、定員全体の数に変更はない。

 東京工業大学は現在、大学全体で行う一般選抜と各学院が独自に選ぶ総合型・学校推薦型選抜で入学者を決めている。入学者の比率は一般選抜が約9割、総合型・学校推薦型選抜が約1割。総合型・学校推薦型選抜は理学院が学校推薦型、それ以外の各学院が総合型を実施している。

参考:【東京工業大学】東京工業大学が総合型・学校推薦型選抜で143人の「女子枠」を導入

大学ジャーナルオンライン編集部

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