2023年1月24日、大手分析機器メーカーの島津製作所は、長崎県および長崎市と研究拠点立地協定書を締結した。感染症対策、海洋事業、情報セキュリティ分野の研究や開発を強化する目的。この協定の一環として、同日、長崎大学と包括連携協定を締結した。

 島津製作所は協定に基づき長崎市内に研究開発拠点「Shimadzu Nagasaki Collaboration Lab」を開所する。同拠点ではまず「感染症対策」「海洋事業」「情報/セキュリティ」の3分野で長崎県の技術力を活かして共同研究を進め、社会課題の解決につながる製品・サービスの創出を目指す。

 また、包括連携協定を締結した長崎大学には感染症関連の専門家が150人以上在籍しており、島津製作所は長崎大学とともに「感染症対策」に貢献する検査装置や検査試薬の研究開発に取り組む。

 海洋事業では、島津製作所製の水中光無線通信装置(レーザー光の送受信によって水中での高速データ通信を実現する当社独自のモデム)を利用した養殖設備や海洋設備点検の自動化などに取り組み、実証実験を長崎市近海で行う。

 情報/セキュリティ分野においては、全国初の情報セキュリティ学科を設置した長崎県立大学とも連携する。島津製作所は既に長崎県立大学に社員1名を派遣しており、今後は「脆弱性情報の自動収集」に関して共同で研究し、専門人材の育成につなげていく。

参考:【島津製作所】長崎県・長崎市と研究拠点立地協定書を締結 感染症、海洋事業、情報セキュリティで協業

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