2020年3月30日、株式会社マイナビは、企業の新卒採用に対する意識や採用活動全体の動向を把握することを目的に行った「2021年卒企業新卒予定調査」の結果を発表した。調査は2020年2月13日~3月6日に行われ、1060社が回答した。

 企業の新卒採用スケジュールについては、「エントリーシート結果通知」「面接「内々定出し」の開始時期が1カ月ほど後倒しになっていることがわかった。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、学生との接触機会が限定された結果、採用活動における選考フェーズが後倒しになっているようだ。

 また2021年卒業生の採用予定者数は、文系・理系、大学・大学院など問わず「前年並み」が多数であった。また、「増やす」が「減らす」を大きく上回っている。いわゆる「売り手市場」が続いているが、採用意欲は前年同様、高い状態を維持しているとみられる。

 採用手法についても影響が出ている。新型コロナウイルス感染拡大防止のために大規模イベント自粛要請が出され、合同企業説明会や大人数での説明会が中止・延期されている。「特に注力した採用手法」のトップは、「個人面談」で36.5%だった。前年(32.2%)より4.3pt増加している。また「今年から導入した手法」としては「WEBセミナー」が大きく増加していた。企業が学生との接触機会をもつために「1回の接触を少人数化する」「WEB化する」などの対策を講じている様子がうかがえる。

参考:【株式会社マイナビ】「マイナビ2021年卒企業新卒採用予定調査」を発表

 

大学ジャーナルオンライン編集部

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