甲南女子大学(兵庫県神戸市)は、2025年度から取り組んできた教育改革の一環で、2027年4月に文学部および国際学部を再編・改組する。今後は文学・メディア・国際という3つの領域で、専門性と実践性を兼ね備えた学びを提供し、地域社会と国際社会の両方で活躍できる女性人材の育成を強化する。
※いずれの学部・学科・専攻名も現時点では仮称であり、内容や名称は今後変更となる可能性がある。

 甲南女子大学では、2025年度に心理学部、2026年度に社会学部・教育学部を新設してきた流れを受け、2027年4月から、文学部に「日本文化学科(仮称)」と「メディア表現学科(新カリキュラム)」、国際学部に「国際学科(仮称)」の設置を計画している。

 国際学部では、現在の国際英語学科(定員110名)と多文化コミュニケーション学科(定員80名)を改組し、両学科を統合した「国際学科(仮称)」を定員190名で設置する構想。国際学科には、グローバルな共生社会の課題に取り組む「グローバル共生専攻」、高度な英語運用能力とキャリア形成をめざす「英語キャリア専攻」、韓国語運用力と韓国文化理解を深める「韓国語・韓国文化専攻」の3専攻を置く。

 選択した専攻を軸に、興味・関心に応じて3専攻の科目を横断的に履修できる。また、希望者は全員が留学できる体制を整えており、留学奨学金も充実している。授業料免除に相当する奨学金については定員上限を設けず、留学者全員を対象とする方針で、経済的事情に左右されない留学機会の提供を目指す。

 文学部では、現在の日本語日本文化学科を「日本文化学科(仮称)」として学びを刷新し、日本語日本文学分野、歴史・地域分野、コミュニケーション分野の3つの領域に再編。これにより、日本語・文学・歴史・地域・コミュニケーションという多様な視点から日本文化への理解を深めるとともに、その魅力や意義を社会へ発信する力を養成し、実社会に生かせる日本文化の学びへと再構築する。​

 メディア表現学科は学科名称を維持しつつ、カリキュラムを大きく見直す。現行の9つの学修領域を、ヴィジュアルカルチャー分野、クリエイション/AI分野、ソーシャルデザイン分野の3分野へと再編し、映像・デザイン・デジタルコンテンツ・SNSなど多様なメディア表現を体系的に学べるようにする。さらに、「デザイン思考」の考え方を学科全体の教育に取り入れることで、課題の発見からアイデア創出、試行錯誤、社会への提案に至るプロセスを重視し、自身の創造性を社会課題の解決へとつなげることのできる人材の育成を目指す。​

参考:【甲南女子大学】
文学部 特設サイト
国際学部 特設サイト

甲南女子大学

大学ジャーナルオンライン編集部

大学ジャーナルオンライン編集部です。
大学や教育に対する知見・関心の高い編集スタッフにより記事執筆しています。