東京経済大学コミュニケーション学部の松永智子准教授が、著書『米原昶(よねはらいたる)の革命――不実な政治か貞淑なメディアか』(創元社)で第47回サントリー学芸賞「社会・風俗」部門を受賞した。贈呈式が2025年12月8日に東京・丸の内の東京會舘で行われ、松永准教授に正賞の楯が贈られた。
サントリー学芸賞は、サントリー文化財団が1979年に創設した人文・社会系の賞で、広く社会と文化を考える独創的で優れた研究・評論活動を、著作を通じて行った個人を顕彰している。2025年度(第47回)までの受賞者は395名を数え、これらの受賞者の業績は、主題への斬新なアプローチ、従来の学問の境界領域での研究、フロンティアの開拓などの点で高く評価されている。
第47回サントリー学芸賞において「社会・風俗」部門を受賞した松永准教授の『米原昶の革命――不実な政治か貞淑なメディアか』は、地方の資産家の出自とエリート学生という地位を捨てて革命運動に身を投じた米原昶と、その同志たちの軌跡を、地下活動期のビラや新聞・雑誌などの紙媒体を丹念に読み解くことで描き出した評伝的研究である。選評では、一人の政治家の人生とメディアの役割を通じて、戦前から戦後にかけての日本社会の激動と、政治・メディア・大衆の関係を鮮やかに浮かび上がらせた点が高く評価され、「社会・風俗」部門の趣旨にふさわしいとされている。
<松永智子准教授のコメント>
受賞のニュースが流れた時、多くの教職員の皆さんに”おめでとう!”と声をかけていただきました。
なんと温かいキャンパスだろうと、改めて感謝しています。
特に、それぞれ第一線で活躍されているコミュニケーション学部の先生方との仕事から日々、多大な刺激を受けており、同僚なくして受賞なし、というのが今の心境です。
贈呈式は、その場に立つだけで底力が湧いてくるような、特異な空間でした。
金屏風のまばゆい光や、響きあう声を忘れず、今後も精進して参ります。
