【進化その3】個別最適化学習システム

宿久教授:こちらは現在開発中となりますが、DDASHの学習の中で、AIからのフィードバックを受けることで、自信の理解度状況を把握し、自発的に学習意欲を高められる『個別最適化学習システム』の構築に着手しています。流れとしては、動画授業後に理解度アンケートを実施、アンケート結果に基づきAIが個別問題を出題、AIが採点し個別フィードバック、AIに伴走してもらいながら自分で学びの計画を立てて学習を進めていくというシステム。学生はもちろん、教員サイドでもすべてのログが取れるようになっているので、学生一人ひとりがどのように学びを進めているかや理解度も全てチェックできるようになっています。

DDASHの学びで広がる、可能性の幅

 DDASHの履修者数は、2024年度に学部学生の約2割である「5106名」から、2025年度には約3割である「7736名」へ大幅UP。プログラム開始当時、「2028年度に履修者数5000名」を目標に掲げていたが、既に4年も前倒しで目標を達成した上に、更に1年で履修者を大幅に増やす結果となった。履修した学生達からの感想と、卒業後の進路について最後に伺ってみた。

宿久教授:DDASHプログラムの履修者の声を実際に聞いてみると、『AIが膨大なデータを用いて合理的な結果を算出し、顧客情報分析等さまざまなシーンで活用できることを知り、起業という夢に向かう具体的な筋道が見えるようになった(経済学部学生)』『DDASHの学びを通して、実験結果だけでなく結果に至るまでのプロセスはどのようなものか、実験データから導き出した論理に飛躍はないかなど、さらに深く考察できるようになった(理工学部学生)』といったDDASHに対する満足度の高さが伺えます。

 最近では、ハッカソンや、生成AI界で有名なYouTuberによるトレンドの話やワークショップイベントも開催し、DDASHでの学びを活かして学部を超えた交流が広がってきています。面白いのは、文系学部の学生たちがAIの研究会を立ち上げたこと。この数年でDDASHの学びがしっかり文系学部の学生たちにも広がっていることを実感します。

 また、学生達の卒業後の進路を見ていると、ここ数年で採用先が非常に多様化していることが分かります。これは、大企業の約半数が経営企画や製品企画、マーケティングにデータを活用し、データ分析専門の部署を置く企業が増えたことに起因しています。最近では採用も学校推薦型からJOB型へ移行してきており、採用の段階から「総合職」といったカテゴリーではなく「どんなJOBをやりたいか」を問われる時代。このように、社会におけるデータ利活用が急速に広がる今、文系・理系の枠を超えた文理融合人材がさらに必要とされているからこそ、文系・理系を問わず必須となる数理・データサイエンス・AIの知識・教養について、まずはリテラシーレベルから履修してもらえればと思っています。

同志社大学 文化情報学部/文化情報学研究科
同志社データサイエンス・AI教育プログラム運営委員会 委員長

宿久 洋教授

 

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同志社大学

「一国の良心」を受け継ぐ。志を一つにして次代へ向けて邁進

1875年、新島襄によって同志社大学の前身である同志社英学校が創立。「キリスト教主義」「自由主義」「国際主義」を教育理念とする良心教育を実践してきました。真理を愛し人情を篤くする徳、個性を尊重し一人一人を大切にする精神、広い視野をもって世界を捉える力、これらを[…]

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