東洋大学は、第39回「現代学生百人一首」の入選作品を2026年1月15日に発表した。「現代学生百人一首」は、1987年に東洋大学が創立100周年を迎えた際に「百」にちなんだ記念行事として始めた取り組みで、全国で最も累計応募数の多い学生短歌コンクール(2026年1月14日東洋大学調べ)であり、第1回から第39回までの累計応募作品数は189万5,279首を数える。
39回目となる今回は、55,344首の作品が寄せられた。テーマである「現代学生のものの見方・生活感覚」を基準に、厳正なる審査のうえ、入選作品100首と小学生の部 入選作品10首を決定。また、学校全体で取り組み、多数の優れた作品を応募した学校に贈呈する「学校特別賞」も5校、決定した。
東洋大学によると、今回の応募作品は、万博や物価高、備蓄米、熊の被害、戦後80年といった時事や身近な社会課題、政治まで幅広く関心がある様子が窺えた。選挙権を持つことの緊張感や日本社会への疑問・不信感なども率直に詠まれているが、いずれも重苦しくなりすぎず、多くは日常の延長線上にある問題として表現されている。
また、学校生活や部活動に関する歌が多く、部活動を通じて感じた喜びや達成感、努力の様子などが丁寧に描写されている。家族や身近な人々との日常を細やかに綴った作品も多く、祖父母や兄弟とのやりとりや日々のちょっとした出来事から、学生たちのリアルな生活が伝わってくる。「推し」「アイス」「炭酸飲料」などのキーワードもしばしば登場し、等身大の学生らしい視点が印象的だった。AIやスマートフォン依存に対する不安や皮肉も多く見受けられ、デジタル社会と共に生きる現代の学生像が浮かび上がった。全体として、ネガティブな内容を前向きに受け止めたり、ささいな幸せを歌ったりするなど、のびやかな発想と素直な感情表現が多く見られた。
今回の入選作品は、公式Webサイトで閲覧できる。学校全体で「現代学生百人一首」に取り組み、多数の優れた作品を応募した学校に贈呈する「学校特別賞」は以下の5校だった。
・埼玉県立越谷南高等学校(埼玉県)
・開智日本橋学園中学・高等学校(東京都)
・国士舘中学校・高等学校(東京都)
・早稲田大学高等学院(東京都)
・愛知県立瑞陵高等学校(愛知県)
