熊本大学は附属幼稚園敷地として活用している城東町団地(熊本市中央区)から附属幼稚園を移設し、跡地を民間開発することを決めた。民間事業者が定期借地権を利用した開発を想定、近く具体的な事業提案の募集に入る。
熊本大学によると、城東町団地は広さ約4,600平方メートル。熊本城東側に位置し、市中心部の通町筋が近い。附属幼稚園を同じ中央区の附属小中学校敷地に移設後、開発を希望する民間事業者から事業提案を受け、ホテルやマンションなどの開発を検討する。文部科学省の認可を受け、2029年度から施設建設して早ければ2031年の活用開始を目指す。
事業提案は16日から受け付け、必要に応じて聞き取り調査を行う。これに基づいて民間の意向などを把握したうえで、あらためて事業者を募集する。
国立大学は国の交付金減少で財政事情に厳しさが増している。このため、土地を民間に貸し、開発を進める事例が増えている。同大学では、2025年11月28日、熊本大学大江総合運動場の一部事業敷地に対して定期借地権を設定のうえ、2階建ての複合商業施設の整備を検討し、大和ハウスリアルティマネジメント株式会社との基本協定を締結している。
同大学以外にも、国立大学の敷地の有効活用は複数見られる。北海道教育大学は函館校(北海道函館市)でキャンパスの一部、お茶の水女子大学は、国際学生宿舎跡地(東京都板橋区)や同窓会館跡地(東京都文京区)、東京海洋大学は品川キャンパス(東京都港区)の一部、東京科学大学は田町キャンパス(東京都港区)、一橋大学は国立宿舎跡地(東京都国立市)などで、民間事業者と定期借地権を結び、複合施設やマンションを建設し、有効活用が実行または計画されている。
