千葉商科大学の「自然エネルギー100%大学」を目指す取り組みが、全世界の大学の優れた持続可能性社会の実現に向けたアイデアに贈られる「International Green Gown Awards 2022」の「2030 Climate Action部門」で受賞した。日本からの受賞は千葉商科大学のみ。

 「International Green Gown Awards」は、国連環境計画(UNEP)、コモンウェルス大学協会(ACU)、フランコフォニー国際機関(AUF)、国際大学協会(IAU)、高等教育サステイナビリティ・イニシアティブ(HESI)の共催で実施され、全世界の大学の優れた持続可能性社会の実現に向けたアイデアに贈られるもの。

 「International Green Gown Awards 2022」では、世界19カ国から計56校が6つの部門でファイナリストとして選出され、「2030 Climate Action部門」には、千葉商科大学の取り組みを含む10件がファイナリストに選ばれた。

 千葉商科大学では、地球温暖化対策等の環境保全に貢献するため、2017年から「自然エネルギー100%大学」を目指している。この「自然エネルギー100%大学」は、大学所有のメガソーラー発電所などの発電量と大学のエネルギー使用量を同量にするもので、日本国内の大学で初の試みとして、学生・教員・職員が一丸となって取り組んでいる。

 具体的には、照明のLED化やエネルギーマネジメントシステム(EMS)を構成する各種機器などのハードウェアの整備、EMSを利用したエネルギー消費量分析などのソフトウェアの整備と運用のほか、環境に配慮した具体的行動につながる意識を高めるため、大学とともに自然エネルギー100%大学をめざす学生団体を発足。利用していない教室の照明や冷暖房の消し忘れをチェックする節電パトロールの実施、夏の打ち水イベントによる省エネ行動の啓発、グリーンカーテン設置による消費エネルギーの抑制などに積極的に取り組んでいる。

 こうした、全学的なさまざまな省エネ活動を実施した結果、2019年1月には発電量が消費電力量を上回り、日本初となる、電力生産での「自然エネルギー100%大学」を達成した。こうした千葉商科大学の自然エネルギー100%の取り組みが評価され、今回の受賞となった。

参考:【千葉商科大学】本学の自然エネルギー100%大学の取り組みが、International Green Gown Awards 2022を受賞! 

千葉商科大学

これからのために、やるべきことを。

千葉商科大学では、伝統の実学教育を発展させ、授業で学んだ知識や理論を実社会のさまざまなプロジェクトで試し、多くの気づきや発見を繰り返して成長する学びを実践しています。知識と経験の両輪から深く広く学び、自ら考え、意思決定し、未来を切り拓いていくことができる人材を[…]

大学ジャーナルオンライン編集部

大学ジャーナルオンライン編集部です。
大学や教育に対する知見・関心の高い編集スタッフにより記事執筆しています。