2022年度から始まった、同志社大学の新たな教育プログラム「同志社データサイエンス・AI教育プログラム」(DDASH)※。大学内外から非常に反響の高いプログラム開始から3年が経過し、プログラムの今と実際に履修している学生達からの反響や今後の展開について、同志社データサイエンス・AI教育プログラム運営委員会 委員長をつとめる宿久洋教授にお話をうかがった。

※DDASH(ディーダッシュ):Doshisha Approved Program for Data science ando AI Smart Higher Education

 


同志社大学が大学全体としてDDASHを始めた背景を振り返る

 経済産業省の2016年の試算によると、2030年には製造業のIoT化やセキュリティ強化など、産業全般でIT業務への需要が高まり、IT業務に45万人の従業者が必要となるとされている。こうした予測を踏まえ、内閣府から教育改革に向けた取り組みとして、デジタル社会の『読み・書き・そろばん』である『数理・データサイエンス・AI』の基礎を全ての国民が学べるような達成目標が出てきた。

宿久教授:現在、大企業の約半数が経営企画や製品企画、マーケティングにデータを活用し、約2割がさらに高度なAIや機械学習技術をビジネスに利用、加えて、大企業の約5割がデータ分析専門の部署を置いています。文系だから、専門外だから関係ないという判断では取り残されてしまう時代がやってきています。こうした社会の需要に応じて、2022年度より同志社大学では文系・理系の垣根なく全学部生を対象に、現在の『読み・書き・そろばん』である『数理・データサイエンス・AI』を学ぶ新教育プログラム『DDASH』を開始することとなり、今年で3年が経過しました。その中で、学生や教員の要望を取り入れ、より学びやすい環境を追求し、今『DDASH』が更なる進化を遂げています。

【進化その1】実践的な講座を新たに追加!
時代を見据えて進化しつづける、「DDASH」の学び

 スタートから3年が経過した「同志社データサイエンス・AI教育プログラム」(DDASH)は、常に学生や教員の要望を取り入れることで、使いやすさと学びやすさがレベルアップ!プログラムの更なる進化について詳しく見ていこう。

宿久教授:DDASHの目標は、文理を問わず、デジタル社会の基礎である『数理・データサイエンス・AI』に関する知識・技能を身に付けること。そして、各自の専門分野での学修や社会生活でこれらを道具として活用し、新たな価値を創造できるようになることです。

 DDASHはこうした目標に向かって、リテラシーレベルの『DDASH-L』※、応用基礎レベルの『DDASH-A』、データサイエンス・AI副専攻の『DDASH副専攻』の3つのプログラムで構成され、必修科目は学生達がいつどこでも受講できるフルオンデマンド。必修科目にはデータを利活用している様々な分野の団体・企業から外部講師を招いた授業も開講しています。『DDASH-L』は、文部科学省の数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度(リテラシーレベル)に準拠しており、リテラシー学習のスタートダッシュをアシストする内容です。『データサイエンス概論』を必修科目とし、『サイバーセキュリティ入門』や『論理的思考の基礎・応用』などの選択科目を含め、修了要件は計6単位以上を修得すること。

 次の『DDASH-A』は、文部科学省の数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度(応用基礎レベル)に準拠しており、『データサイエンス基礎』、『データエンジニアリング基礎』、『AI基礎』を必修科目とし、選択科目を含め、修了要件は計12単位以上を修得すること。そして『DDASH副専攻』は、『DDASH-A』の学びに加えて、各学部で開設している50科目以上の学部専門科目を選択科目に準備。学部の専門性を活かした体系的な履修を可能とし、エキスパートレベルである専門教育への学びに、よりスムーズにつなげることを目標としており、修了要件は計20単位以上を修得すること。

 この選択科目が来年度から大きく変わります。まずは、実際に手を動かして実践的にデータを扱う『データサイエンス・AI演習』という新たな科目を追加します。本科目では、実データや実課題を⽤いた演習やPBL(課題解決型学習)、生成AIを利活用した実践的な学び等を通じて、データ分析の実践力を養います。

 本プログラム履修者は、プログラミング学習を強化するため、全290レッスン、2,300学習動画、4,800問の演習課題が利用できる「paizaラーニング 学校フリーパス」を無料で提供しています。また、一部履修者を対象に、ビジネスやクリエイティブ、テクノロジーなどさまざまな分野のスキルを学べるオンライン学習サービスLinkedInラーニングを導入しています。

※文理融合の学びができる文化情報学部では2024年度生より『DDASH-L』が卒業必修科目となりました

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同志社大学

「一国の良心」を受け継ぐ。志を一つにして次代へ向けて邁進

1875年、新島襄によって同志社大学の前身である同志社英学校が創立。「キリスト教主義」「自由主義」「国際主義」を教育理念とする良心教育を実践してきました。真理を愛し人情を篤くする徳、個性を尊重し一人一人を大切にする精神、広い視野をもって世界を捉える力、これらを[…]

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