失敗を恐れず、経験に変える
誰もが挑戦できる、そして成長する社会を

 起業・事業化推進室では、専任スタッフ3名、兼務3名の計6名が、橋渡し役となって、学生、社会、企業、教員をつないでいる。2022年度からは、学生たちと一緒に伴走するようなハンズオン支援や交流を目的とした「立命館ソーシャルインパクトデイ(仮称)」なども開催予定だ。

 そして、これらの取り組みを通して、すでに起業した学生もいる。

 2021年度「総長PITCH CHALLENGE」のファイナリスト、「立命館大学学生ベンチャーコンテスト2021」で最優秀賞・ASTER賞を受賞した食マネジメント学部2回生(当時)の柳陽菜さん。

 離乳食に悩む子育て世代と専門家をつなぐ「ママとパパのための離乳食・子育てサポートサービス:FoodFul」のビジネスプランで起業チャンスをつかんだ 。現在は「株式会社FoodFull」の代表取締役となり、オンライン離乳食サポートサービスアプリ「childish(チルディッシュ)」を配信、子育て世代の「食」の悩みに寄り添い、今後は、離乳食の商品開発などにも取り組む予定だ。

 

 

 徳田副学長は、「起業するなら立命館」というモットーを掲げる一方で「失敗するなら立命館」でもありたいと話す。
「今の日本では、失敗が許されない風潮を感じます。しかし、失敗も貴重な経験です。ですから、本学が失敗してもよい場を提供します。イノベーションを理念とする大学として、新しい価値創出を担う人材をさまざまな形でサポートし、もっともっとみなさんが未来志向で挑戦できる環境を整えたいと思っています」

 

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大学ジャーナルオンライン編集部

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