世界を視野に少数精鋭で実現する
実践的なカリキュラム

 グリーンエレクトロニクス工学科は、入学定員を少人数に絞り込み、教員と学生との距離をより近づけ、きめ細やかな教育を実現する。なかでもクリーンルームを使用した実習はその象徴的な取り組みの一つ。クリーンルームは、空気中の微細な塵や粒子、温湿度、圧力、静電気、微振動、電磁波などの様々な環境条件を制御できる部屋であり、半導体や精密機器などの製造現場には欠かせない施設。梶川教授によれば、研究用で持つ大学は多いものの、教育用として学部生のうちから実習で使用できる環境は貴重だという。

「2年次からクリーンルームでの実験・実習を積み重ねることで、学生たちは半導体製造プロセスに関するさまざまな気づきを得るでしょう。こうした実践的なカリキュラムが研究力の深化、就職時の強みへとつながります」

 その他、関西大学には国際性を高める様々な機会がある。システム理工学部の電気電子情報工学科では、半導体で世界をリードする台湾の大学と連携し共同研究が進められており、新学科でもそのネットワークが活かされる。また、世界的な視野を養うために、全学部の学生が対象となる交換留学等に加え、2年次の海外体験研修および3年次の海外ラボ・インターンシップを準備している。これらのプログラムでは、海外の研究室に滞在し現地の学生とともにエレクトロニクス技術に関連する研究プロジェクトに参加する。また、来日した研究者や留学生とともに関西大学の研究に参加するプログラムや、大学院のダブル・ディグリー・プログラム(関西大学と台湾やドイツの海外大学の2つの修士号を2年間で取得可能)などの制度も準備されている。

持続可能な社会の実現に貢献
多様な業界での活躍が期待されるGX人材

 生成AIから家電まで、今や半導体は私たちの暮らしに欠かせないものになっている。スマートフォンや様々なデバイスからソフトウェアまで、環境に配慮したエレクトロニクス技術は、幅広い分野での活用が期待されていることは間違いない。

 梶川教授は、「2023年5月にはGX推進法が制定され、政府はクリーンエネルギーを中心とした経済社会システムへの移行、「GX(グリーン・トランスフォーメーション)」を推進しています。また、半導体関連分野では、2035年までに200万人の人材が不足すると言われ、”グリーンエレクトロニクス”は、まさにこれからの社会を支える技術です。半導体技術を環境という新たな視点で捉えることで、将来的なキャリアの可能性は大きく広がるでしょう。本学科で学んだ学生が、半導体の企画から設計までを行うファブレス(半導体設計)・半導体の製造を専門に行うファウンドリ(半導体メーカー)はもちろん、半導体を用いた商品開発を行う電気機器業界や自動車業界などをはじめ、様々な業界で、省電力や再生利用も同時に考える先進的なGX人材として活躍し、新しい持続可能な社会の創造に貢献することを期待しています」と、語った。

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関西大学

考動力と新たな価値を創造する力で、未来を切り拓く

140年の歴史をもつ関西大学は、大学昇格、また、学是「学の実化」の提唱100周年を2022年に迎えました。専門性を深く追求、好奇心のままに知を探究、自分の学びを広げる14学部を擁する総合大学です。不確実性の高まる社会の中で困難を克服し未来を切り拓こうとする強い[…]

大学ジャーナルオンライン編集部

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