常に動く、時代に変化する

 今年度から2026年度へ向けての最大のテーマが入試改革だ。貝体的には、入試形式、内容を関関同立型に近づける。現在の全教科60分の均等配点型入試から大きく転換する。例えば、英語は90分となり配点も英語が重視される。数学は75分とする。これまで文系の数学の試験範囲は数1Aだけだったものに数2Bのベクトルも入れ、理系の数学では数Ⅲも必須として課す。国語に古文も入れる。受験人口の減少を受けて学生獲得競争が激化し、入学者選抜が全体として易化傾向にある中、その逆を行く。受験生に敬遠され、場合によっては激減しないかと戦々恐々としているが、一方で、関関同立に並び立ってこそはじめて、早慶の後ろ姿が見えてくるのだから、ここは乗り越えなければならない関門と一大決心した。2026年度にはこのほか、社会学部に『社会文化学コース』を設置、さらに社会学部・政経学部の入学定員を拡大する。 
  

今後の展望について

 学部の新設に関して、卒業生からも声が上がるのが法学部。政治の世界を経験してきた者としては政治経済学部で十分と考えてきたが、やはり日本の大学では法学部の看板は重要だとの声が多い。

 総合大学としての中身の充実のための重点施策の4項目目には、教育研究活動の充実を考えている。ただ大学院の新設についてはすでに述べたとおりだ。

 いずれにせよ、これまでのようにきめ細かな指導を続けるためには、収容定員1万名、学部規模は300名までの方針を変えるつもりはない。アメリカのリベラルアーツカレッジの目指す方向性こそ、これからの日本の大学には不可欠と考えているから、今後も筋肉質でスリムで、瞬発力のある、それでいて質の高い大学であり続けたい。

高校生・学生へのメッセージ

 グローバル化と少子化が進む中、産業界では、それぞれの業界でトップを目指すための競争が熾烈を極めている。振り返って大学界では、現在のポジションに甘んじようとする傾向がとても強いように感じる。本学はトップをめざしたい。教育現場ではいつも学生たちに「夢と目標を持って、努力しなさい」と指導する。そのように指導するからには、指導する側、すなわち我々大学側も大きな夢と目標を持ち、果敢に挑み続けている姿勢を学生たちに示さなければならないと考えている。

 大和大学はこのキャンパスで、学生の夢と、われわれ教職員の「東の早慶、西の大和をめざす」という大きな夢を共振させて、互いにその実現を目指していきたいと考えている。

西大和学園グループ 大和大学

総長・田野瀬良太郎

西大和学園創始者。前大和大学学長。名古屋工業大学卒、柔道5段。元衆議院議員、元財務副大臣。大学時代、1年間アルバイトをしながら世界33ヶ国を歴訪。この経験から政治・教育の道を志す。著書に「西大和学園の奇跡」、「田舎に帰った青年が三バン(地盤・看板・鞄)もなく国会議員になった話」。旭日重光章受章。

 

  1. 1
  2. 2
大和大学

「大志を、まとえ」新しい価値の創造をめざし、輝かしい未来を拓く

「国づくりは、人づくりから」を建学の精神の柱に据え、科学的洞察力、国際性、利他の精神といった、世界を舞台に活躍するリーダーとして不可欠な資質を育む、独自の教育を実践。高い専門性と幅広い視野を授けるとともに、学術文化の向上と国際社会の平和と発展に貢献する有能な人[…]

大学ジャーナルオンライン編集部

大学ジャーナルオンライン編集部です。
大学や教育に対する知見・関心の高い編集スタッフにより記事執筆しています。