東京大学大学院農学生命科学研究科の高野智京修士課程学生(研究当時)と若林郁助教、矢守航准教授、法政大学生命科学部の佐野俊夫教授らの研究グループは、人工光型植物工場で世界初のエダマメ安定生産に成功した。

 法政大学によると、人工光型植物工場はLED(発光ダイオード)照明や空調機器を用いて光や温度、湿度、二酸化炭素、溶液を制御する次世代農業モデル。研究グループはNFT(養液膜栽培)方式、ロックウール方式、噴霧方式という3種類の水耕栽培方法を使ってエダマメを育てた。

 その結果、NFT方式で育てたエダマメが露地栽培を上回る収量を安定して得られた。収量を左右するのは花の数よりどれだけさやをつけられるか。NFT方式は3種の栽培方法の中で茎や葉の成長が最も旺盛で、さやの数と種子数が露地栽培を上回っていた。

 エダマメの味は糖とアミノ酸のバランスで決まる。NFT方式とロックウール方式はショ糖が多く、甘みが強いうえ、NFT方式は健康成分として注目されるイソフラボンを露地栽培より多く蓄積していた。

 NFT方式は多段式の積層栽培ができ、都市部の限られたスペースで効率的に生産できる。この栽培方法を使えば、夏に限定されているエダマメを1年中出荷できるほか、耕作の難しい砂漠地域や宇宙空間でも栽培が可能になる。

論文情報:【Scientific Reports】Sustainable Edamame Production in an Artificial Light Plant Factory with Improved Yield and Quality

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