万引き防止に店員のあいさつが最も効果を持つことが、香川大学教育学部の大久保智生教授らの検証実験で分かった。これまで効果が大きいとされてきた防犯カメラのピント調整中のポスターなど掲示物は万引きを躊躇させなかった。

 検証実験は香川大学の学生や大学院生を実店舗に派遣して万引きが起きやすい場所で実際に万引きの模擬行為を行ってもらい、光や音、掲示物、店員のあいさつなどのうち、どの行為が心理的影響を与えるのかを聞き取った。

 それによると、検証実験に参加した学生や大学院生46人のうち、躊躇したと答えた人が最も多かったのは、店員のあいさつで36人。躊躇しなかった人も店員のあいさつが最少の7人にとどまった。不安喚起の音で躊躇したのは19人、静かな音は13人、光は16人で、気づいた人のほぼ半数に当たり、一定の効果があることが明らかになった。

 これに対し、掲示物は防犯カメラのピント調整中のポスターが1人、目のポスターが9人しか躊躇しなかった。防犯カメラのピント調整中のポスターは31人が「気づかない」、目のポスターは31人が「躊躇なし」と答えている。

 香川大学は2010年から香川県警と連携し、安全安心まちづくり推進店舗の認定やホスピタリティと防犯意識を高める店員教育、セルフレジの万引き防止マニュアル作成などを通じ、万引き対策を進めてきた。

参考:【香川大学】全国初!疑似万引き状況を作り出し、効果的な対策を明らかにする実験結果を公表

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