東洋大学は東京都健康長寿医療センター(東京都板橋区)と連携・協力に関する包括協定を結んだ。
東京都健康長寿医療センターは、1872年に設立され渋沢栄一が初代院長を務めた養育院が前身となる。2009年に東京都老人医療センターと東京都老人総合研究所が一体化し、地方独立行政法人となった。高齢者医療のパイオニア・老年学研究の拠点として、高齢者の心身の特性に応じた適切な医療の提供、臨床と研究の連携、高齢者のQOLを維持・向上させるための研究を通じて、高齢者の健康増進、健康長寿の実現を目指し活発な診療・研究活動を展開している。
東洋大学は、2018年から食環境科学研究科が東京都健康長寿医療センターと連携大学院協定を締結。その後、2023年4月には健康スポーツ科学研究科、2025年7月にはライフデザイン学研究科と生命科学研究科が部局間協定を締結している。今回、より多くの大学院研究科との連携や専門人材の交流等を視野に入れた包括協定の締結の機運が高まり、実現に至った。
連携・協力項目は学生・研究者の学術研究交流や専門人材の交流・育成、高齢者の健康長寿を支える研究の推進と地域共生社会の創出など。特に高齢者の健康長寿を支える研究の推進は両者が持つリソースを生かした相乗効果が期待できるとして力を入れる。
東洋大学は科学技術振興機構から次世代研究者挑戦的研究プログラム(SPRING)※「健康と人間の安全保障のための哲学を持つ多様な挑戦的研究者育成プロジェクト」に採択されており、このSPRINGに関わる学生を中心とした大学院生が今後の研究に関する意見交換会を実施するなど連携していく。
※博士後期課程学生の挑戦的かつ分野融合的な研究を支援し、優秀な博士人材が活躍できるよう研究力向上や能力開発を促す事業。科学技術振興機構が2021年度から進めている。東洋大学は2021年度~2023年度に「人間の安全保障分野における研究成果の社会実装支援プロジェクト」が採択されており、これをさらに発展させたものとして2024年度、国際学部の北脇秀敏教授が統括する「健康と人間の安全保障のための哲学を持つ多様な挑戦的研究者育成プロジェクトが採択された。
