獨協大学は、2026年度の大学入学共通テスト利用入試で【国公立併願型】を導入する。これまでも大学入学共通テスト利用入試【中期】として同様の試験が実施されていたが、受験生にわかりやすい名称に変更することで、志願者の受験機会を広げ、また、入学手続きの締切をすべての国公立前期試験の合格発表後である3月13日までとし、学生及び保護者への入学金納付負担軽減も図る。

 

獨協大学の共通テスト利用入試【国公立併願型】とは

 獨協大学の共通テスト利用入試【国公立併願型】(以下、国公立併願型)は、国際教養学部が5科目型、6科目型、他学部は4科目型、5科目型となる。共通テストの国語については、「現代文」と「古典(古文・漢文)」とに分け、それぞれ100点換算し1科目ずつとする。例えば、4科目型の場合、「外国語」「現代文」「古典」に、もう1科目を選択することで受験が可能だ。

 国公立併願型導入の背景について、入試課の指物敏一課長に話を聞いた。

「国公立大学を目指して多科目を頑張って勉強している受験生に、本学を受験してもらいやすい制度を整えました。私立大学受験で科目数を絞って勉強するのも大変ですが、やはり科目数が増えれば相応に負担感も増加します。特別に私立大学向けの勉強ということではなく、磨いてきた学力で受験できる入試方法です。併願校として本学への受験の機会を増やすことで、あらためて獨協大学の良さを知ってもらい、多様な学生に入学してもらえれば」と話す。

 獨協大学の国公立併願型入試は、日程的にも、経済面でもメリットが大きい。

 出願締切は共通テストの実施日以降となっているため、自己採点で国公立大学の志望校を見据えながら出願することができる。

 合格発表は2月12日と、国公立大学の2次試験前のため、合格すれば精神的にも安心して国公立大学の受験に臨むことができるだろう。

受験生の経済的負担を軽減

 受験料も、2志願までは17,000円、3志願目以降はプラス5,000円で志願数に制限はなく、一般入試よりも安価な設定となっていて受験もしやすい。

 さらに、合格した場合の入学金の納付締切は、3月13日までと国公立大学(前期)の合格発表を待っての締切となっているので、入学資格確保のために入学金を納付しておく必要もない。

 以前より、国会答弁にもあがるなど問題とされていた大学受験における「入学金の二重払い」について、2025年6月、文部科学省は私立大学に対して異例の「入学料に関する学生の負担軽減」として一歩踏み込んだ通知を行った。その中で、入学料の額や納付時期等の趣旨や考え方について社会の理解を得られるように積極的に説明をすることや、入学料の額の抑制、また入学しない学生の納付する入学料に係る負担軽減のための方策を講ずるよう努めることとしている。

 入学辞退時の入学金については「大学に入学できる地位を取得するための対価」として、大学に返還義務はないとの判断が最高裁で下されているが、経済的負担が教育環境の格差とならないように、国も「二重払い」解消の是正に向け動いているようだ。

語学の獨協

 1883(明治16)年、西周が前身である「獨逸学協会学校(ドイツガクキョウカイガッコウ)」を創立。後の1964(昭和39)年に天野貞祐が獨協大学を設立。ドイツ教養主義精神を原点に、少人数教育を重視した外国語教育と国際交流で、これまでに多くの人材を輩出し130年余の歴史と伝統を持つ。

 獨協大学と言えば、「語学」と言われるほど、その教育には定評がある。

 グローバル社会で活躍するために、様々な外国語を学ぶ環境を用意しサポートを行なっている。

 「外国語」の修得においては外国語学部・国際教養学部のみならず、経済学部や法学部にもおよび、必修の英語はもちろん、選択科目では、中国語やポルトガル語をはじめ、トルコ語やラテン語など15言語を学ぶことができる。このような多言語が学べる環境は、外国語大学以外ではそう多くはないだろう。外国語学部や国際教養学部での語学教育はもちろんだが、獨協大学の経済学部と法学部では、2年次まで必修の英語授業に加え、さらに3年次以降も引き続き英語科目を履修することができる。このようなカリキュラムから、大学全体で語学教育に力を入れていることが伺える。海外でのビジネスはもちろん、日本にいても日常的に様々な国の人々とのコミュニケーションが欠かせなくなっている今、経済や法律を学び専門性を高めながら語学力を磨けるのも獨協大学ならではの魅力といえる。

学部・学科を横断したカリキュラムとオールインキャンパス

 獨協大学では、4学部11学科の学生が4年間、同じキャンパスで学ぶ。全学生が、国際的に活躍できるスキルを身に付けるため、専門科目に加えて英語を学び、さらに全学共通カリキュラムから学部・学科問わず自分の興味や関心に合わせて学ぶことができる。

 その科目数は約1,100科目。文学や音楽、データサイエンスの他、スポーツ・レクリエーションなど多彩な分野から選んで履修できる。また、「全学共通実践科目」では、英語通訳やホームページ作成など、少人数でのフィールドワークや実技・実習を通して、問題の発見・解決、報告・プレゼンテーション方法、情報技術なども修得する。

 創立時から積極的に「ゼミナール(以下、ゼミ)」を取り入れてきた獨協大学。学生の幅広い関心に対応できるよう、全学部合わせて170 以上のゼミを展開する。特に、経済学部と法学部は、学科に関係なく、入学後の興味の広がりに応じて、研究を深めたい分野のゼミで学ぶことが可能だ。ゼミが多いため、ゼミ説明会や経済学部のゼミフェスタなども開催され、学生は研究内容や雰囲気を確かめて選択できる。

充実した施設・学習のためのバックアップ体制

 学習のための施設も充実している。自律学習のためのスペース「CLEAS(クレアス)」や「ラーニング・スクエア」などでは、プリンタやプロジェクタなど、さまざまな学習機材が整えられており学生の能動的な学びをバックアップする。

 語学学習においては、外国語会話レッスンや外国語系の講座が開講される「ICZ(International Communication Zone)」があり、ドイツ語・英語・フランス語などの雑誌・新聞や、ラジオ放送も視聴でき、留学生との交流の場にもなっている。他にも、図書館には、海外映画をはじめ、各種の映像や音楽資料が揃うAVコーナー、英語、ドイツ語、フランス語の多読本コーナー、外国語の発音や発話トレーニングを行う個人用のブースやリスニングや発音練習用のCAL教室(Computer Assisted Learning)など、学ぶ環境としての充実が図られている。

 卒業生は旅行やホテル、エアライン系企業などをはじめ、グローバルなサービス関連や多種多様な企業で活躍している。企業担当者からは、真面目な取り組み姿勢とコミュニケーション能力の高さが評価されているようだ。

納得感のある学校選びを

 国公立大併願者の場合、入学が決まってから学校見学に来る方もいるそうだが、オンラインでの説明会、キャンパスツアーなども月1回のペースで定期的に実施されている。個別の学校見学も予約制(月~土曜)ではあるが随時受け付けており、在校生のアテンドでキャンパスを見学することもできる。実際に学ぶ在校生の声を聞けるのも学校選択においては重要だ。忙しい受験生の代わりに、保護者の方だけで見学に来る場合もあるとのことだが、できれば一度、学生自身の目で確かめてみることも大切だろう。第一志望であれ、第二志望であれ、納得感を持って学校選びができると、試験に臨む心持ちもまた違ってくるのではないだろうか。

獨協大学

ドイツで誕生した少人数制のゼミナール教育。独自のプログラムで国際人を育成

獨協大学の起源は、1883(明治16)年に設立された獨逸学協会学校に遡ります。現在、外国語学部・国際教養学部・経済学部・法学部の4学部11学科を擁する文系総合大学。全学共通カリキュラムで語学力と総合的な思考力を養い、少人数制のゼミナールやそれぞれの学部・学科の[…]

大学ジャーナルオンライン編集部

大学ジャーナルオンライン編集部です。
大学や教育に対する知見・関心の高い編集スタッフにより記事執筆しています。