2021年4月30日、香川大学発のベンチャー企業で、モバイル型胎児モニターを製造販売するメロディ・インターナショナルは、京都大学が出資するベンチャーキャピタルの京都大学イノベーションキャピタルを無限責任組合員とするイノベーション京都2021投資事業有限責任組合を引受先とする1.5億円の第三者割当増資をした。

 メロディ・インターナショナルによると、同社は香川大学発のベンチャー企業として2015年に設立された。資本金は約2億6,000万円。2019年にモバイル化した胎児モニターを医療機器として発売した。

 日本では産婦人科の減少で通院が妊婦の負担となっているほか、新興国では専門医不足などから高い母子死亡率が問題視されている。しかし、安全な分娩に役立つ胎児モニターは大型の据え置き型が大半で、こうした問題の解決策にならない。このため、メロディ・インターナショナルのモバイル型胎児モニターが大きな注目を集めている。

 イノベーション京都2021投資事業有限責任組合は従来の京都大学発ベンチャーだけでなく、他の国立大学発ベンチャーにも投資することになっており、京都大学発ベンチャー以外への投資は今回が初めてとなる。

参考:【メロディ・インターナショナル株式会社】「京都iCAP」を引受先とする第三者割当増資に関してプレスリリースいたしました

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